甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋(つちはし)が、その使い心地も含めてご紹介していきます。(毎月第四金曜日配信)
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電車の中で使い込まれた参考書に赤いシートを挟んで熱心に勉強をしている姿を見かける。ちょっとした隙間時間も惜しんで勉強をしているのだなと思う。私が学生だった30年くらい前からこうした暗記ペンやシートはあった。勉強文具は昔も今も変わらないと思っていたところ、全く新しい単語帳が今注目を集めているという。
クツワの「ワンハンド単語カード」だ。
■ 画期的な単語帳
実際に使ってみて、これには大いに驚かされた。単語帳革命と言ってもいいくらいだ。
使い方に少々のコツがいるので詳しくご紹介してみたい。
これまでの単語帳はリングが一つだった。これは両端に二つある。横になったそのリングを上に向ける。こうするとカードが自由にめくれるようになる。単語カードへの書き込みはリングに綴じたまま行ってもいいし、リングを外して書いてもいい。私は外した方が書きやすかった。ただ、この場合リングに戻す時にカードの角のカット位置が交互になるように注意する必要がある。
■ 親指だけでめくっていく
表紙が消しゴムのケースのような筒状になっている。その中に人差し指を指しこむ。そして大きくグワッと広げる。
この状態でどうやって単語カードをめくっていくか、ここからがとても面白い。親指でめくっていくのだが、ついいつもの癖でカードの角に指先が行きがちだ。でも、それだとうまくめくれない。角ではなく横側に少しカットしているところからカードの下に親指を滑り込ませていくのだ。このカットされている位置が交互に変わっていく。つまり親指をもぐり込ませる向きがその都度違ってくる訳だ。初めはぎこちないが、すぐに慣れてスムーズにめくっていけるようになる。
■ 裏面も確認しやすい
単語帳というものは、裏面に答えが書かれている。カードをめくっていくとき、人差し指で固定した表紙のところにめくったカードが次々に重なっていく。この角度が絶妙でめくった時の裏面がよく見えるようになっている。
単語帳をポケットにしまうときは両端のリングを再び横に戻す。こうすればカードが固定されてめくれることがない。
このように至れり尽くせりな構造になっている。特許を出願しているというのも大いに頷ける。
はじめこそ少々コツがいるが、すぐにマスターしてパラパラと快適にめくれるようになる。マスターすると楽しくなってついつい勉強をしてしまうという好循環も生まれてきそうだ。学生の方々だけでなく、社会人の資格取得の勉強にもこれは良いと思う。
[クツワ ワンハンド単語帳 小 各色 税込330円]
[クツワ ワンハンド単語帳 大 各色 税込385円]
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記事配信日:2023/1/27