甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋(つちはし)が、その使い心地も含めてご紹介していきます。(毎月第四金曜日配信)
*****
「シーリングワックス」。この言葉は聞いたことがなくても、きっと見たという方は多いと思う。封筒の封のところにドロドロとした赤いワックスを垂らしてメタルのスタンプでおしていくものだ。もともとはワックスを火で溶かしてスタンプをおしていく。火を扱うのでちょっと手間がかかる。この「シーリングワックスガン」はコンセントにつないで簡単にできる良さがある。

■ 使い方
手順をワンステップずつ紹介してみよう。
①まず「シーリングワックスガン」に付属されている針金状のスタンドをガンに取り付ける。先端が熱くなるので、その部分を安全に上に向けておくために必要な作業となる。そして別売りされている専用ワックスをガンの後ろ側からスルスルと差し込んでセットする。なお、この「シーリングワックスガン」には専用のワックスしか使えないので、その点はご注意を。コンセントをさして、先ほどのスタンドでガンの先端を浮かせた状態でワックスが溶けるまで5分ほど待つ。

②シーリングしたい封筒などにゆっくりと引き金を引きつつ程よい量のワックスをドロドロと垂らしていく。すぐスタンプをおしたいところだが、ここはぐっと我慢して、20秒くらい待つ。そしておもむろにスタンプをゆっくりとおしていく。グニュウというやわらかな感触が伝わってくる。


③おしてすぐスタンプを剥がしてはいけない。おしたまま30秒くらい置いて、その後そっとスタンプを剥がしていく。

下の方に少しワックスが足りなかったが、これはこれでいいじゃないかという仕上がりになった。少し失敗しても意外とさまになる。

要所要所で待つことが必要となるが、基本はそれほど難しいことはない。こんもりと盛り上がった立体的なスタンプの出来上がりだ。定番のレッドの他ゴールドやブルーなどもあるので色々と楽しめる。



実際に使って一つ注意した方がいいことがあった。スタンプをおしている間はいったんコンセントを抜いておいた。それでもワックスガンには熱が残っているようで、少しだけ先端からワックスが垂れてくることがあった。それを受ける紙などを敷いておくといいと感じた。また、連続で20分以上使用しないよう取説にあった。
シーリングワックスをおされた封筒を受け取った人はどう剥がしていくか。今回の「シーリングワックスガン」のワックスはかなりしなやかさがあった。シーリングされたところを折り曲げてもよくしなって割れづらい印象があった。一般的なシーリングワックスはパキッと割れる印象があるので、その点で違いを感じた。


なお、封筒にシーリングして郵送する場合は、注意が必要となる。シーリングワックスをすることで封筒に厚みが出てしまうので、定型郵便の規格を超えて定形外郵便となることがある。

封筒の封のところにおすだけでなく、プレゼントを贈るときのカードに捺して特別なシーンで大いに活躍してくれるアイテムだ。

[エルバン シーリングガン 税込1,980円]
[エルバン シーリングガン用ワックス 6本入り 各税込1,650円]
[エルバン 木製ハンドル 各税込1,430円]
[エルバン シーリング替スタンプ 各1,650円]
ご紹介した商品は、全国のロフト各店舗にて取扱っております。取り扱い内容は店舗により異なる場合がございます。詳しくはご希望の店舗までお問い合わせください。
これまでの「文具は別腹」連載バックナンバーはロフトアプリ、ロフトHP にてまとめてご覧いただけます。
※店舗の営業状況および展開につきましては、情勢により変更となる場合がございます。店舗情報は こちら よりご確認ください。
※ロフトでは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、対策を実施しております。ご来店の際はこちら をご確認いただき、ご理解・ご協力の程お願いいたします。
記事配信日:2022/12/23