甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋（つちはし）が、その使い心地も含めてご紹介していきます。（毎月第四金曜日配信）

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この「文具は別腹」連載は私にとって文具発見の場になっている。普段あまり手にしないものを試すことができるとても良いインプットの機会なのである。というのも最近はいわゆる「かわいい系」の文具も本連載では積極的に取り上げるようにしている。これまで触れる機会が少なかったが、そうした文具の中にもなるほど！と思える機能性や楽しさがたくさん詰め込まれていることにいつも驚かされている。

今回ご紹介するものも、初めて手にした文具だった。そして、やはり驚かされた。

■ローラースタンプペン「cororo」

サンスター文具の「cororo(コロロ)2」。ツインペンタイプで片側のキャップを外すと細字のマーカーペンになっている。普段使いしやすい細さだ。

そして反対側にローラー式のスタンプがある。この使い方には少しコツがいる。まず、紙に対してペンを垂直に立てる。あとはペン先を走らせる。書くというよりもペン先のローラー部分を転がしていく感じだ。コロコロと気持ちよく走っていく。ローラースタンプは、波線と点線の２種類がある。書くときに耳をすませると、コロコロと音がする。私はその音よりも手に伝わってくるコロコロという感触の方が気持ちよかった。このローラーがしっかりと固定されているのだろう。普通に転がしても結構まっすぐに線を引いていける。手書きでは作りづらいキレイな波線・点線を簡単にそして楽しく作り出せるペンだ。

■ ボタン式スタンプ「ポチッとシックス」

こどものかおの「ポチッとシックス」。

スタンプやハンコは「捺（お）す」。と書く。でもこれは「押す」とあえて言いたくなる。というのもスタンプがボタンスタイルになっているのだ。6つのボタンがあり、フタを外して紙の上において上からボタンを押す。ポチッという音がしてボタンが気持ちよく沈み込む。そしてこちらもキレイなスタンプが紙の上におされている。

浸透印というタイプで、インクがあらかじめ浸み込ませてある。スタンプパッドいらずにすぐに使える。天気、健康管理、手帳と文具、シンプルマーク、文房具など全12種類。様々な楽しいアイコンスタンプが揃っている。

油性インクなので、スタンプの上から水性ペンで塗ることもできる。先ほどの「cororo」のマーカーペンは水性ペンなので、一緒に使うとカラフルなスタンプになる。

■ 使い方いろいろ

これら「cororo」、「ポチッとシックス」をいろいろと楽しんでみた。

まず、手帳に使ってみた。「ポチッとシックス」をアイコン代わりにマンスリー手帳におすと紙面がぐっとカラフルになる。例えばイベントで何日かにわたる予定は「cororo」で線を引くと分かりやすくなる。

ノートに使うときは、「cororo」のマーカーペンで書き、ローラースタンプでアンダーラインを引くことで情報に強弱がつけられる。

また、ふせんをカスタマイズするのにも大いに使える。正方形のふせんに四角いマークを縦にいくつもスタンプする。こうするだけでToDoリストになる。また、一筆箋のラインをカラフルな点線にしたりすることもできる。

まっすぐなラインを引きたい場合は定規の反対側を使うと良い。

こんな感じで2つを組み合わせることでいつもの手帳やノートが一気に華やかになる。いずれも簡単にできるところがまたいい。

［ローラースタンプペン コロロ 各色 税込220円］
［ポチっとシックス 各種 税込990円］

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記事配信日：2022/06/24