コトキジ KOTOKIJI

【連載】「文具は別腹」その81

このノートに向かうと、頭が切り替わる

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#文具は別腹 #雑貨モノ知り

甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋(つちはし)が、その使い心地も含めてご紹介していきます。(毎月第四金曜日配信)

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ノートの定番と言えば横罫線、加えて方眼フォーマットもすっかり市民権を得ている。こうした定番フォーマットは仕事や勉強、そして様々な暮らしの情報を受けとめてくれる万能さがある。そうした中、ラコニックから「スタイルノート」という新しいノートシリーズが登場した。これは万能とは真逆の用途限定フォーマットだ。様々なシーンの情報が書き込みやすいフォーマットになっているのが特徴。日常のシーンはほぼ網羅されているのでは、というくらいの豊富なバリエーションが揃っている。新しいノートとの付き合い方ができそうな予感がする。

■ 10種類の専用フォーマット

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ノートのサイズは扱いやすいA5。64ページと程よいスリムスタイルなので今使っている手帳やノートにプラスアルファして使うのにもちょうど良い。おだやかなニュアンスカラーの表紙でデスクやインテリアにもなじみやすい印象だ。ノートの種類は10種類。ざっと大きく私が分類したところでは、スケジュール管理系とワーク&ライフシーン系に分けられる。

スケジュール管理は、「Monthly」、「Weekly」、「Daily」というフォーマットがある。いずれも日付はなく自分で書き込むようになっている。必要な時だけ使える気軽さがある。

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また、最近スケジュール管理ツールとして注目を集めている「Gantt Chart(ガントチャート)」、そしてスケジュール管理に欠かせない「ToDo」もある。スケジュール管理はこれらのフォーマットでほぼ対応可能といえそうだ。

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そして、ワーク&ライフシーン系のノートもとてもユニークだ。会議のポイントがまとめられる「Meeting(ミーティング)」、データの集計ができる「Spreadsheet(スプレッドシート)」。

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個人的に注目したところではアイデア発想や思考を深められる「Think」というフォーマット。この「Think」は一冊の中に4種類のフォーマットがある。

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「My Life」は大切な記念日を書きとめたり、お贈りしたギフトや頂いたギフトのメモ、レシピメモなど暮らしを彩る情報を6つのフォーマットで綴っていける。

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「100 Days」は文字どおり100日分の日記やメモ、ライフログをまとめられるフォーマット。書くだけでなく何かを貼って楽しむのも良い。それぞれのノートの巻頭ページには、このノートをどのように使っていけばいいかが簡単に紹介されている。

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■ これまでと違うノート筆記体験

10種類あるこれらのノートのうち4種類を実際に使ってみた。まず「Think」。先ほども紹介したように「Think」ノートには4種類のフォーマットが一冊にまとまっている。最初にあるのが「マンダラチャート9×9」。これはアイデア発想や思考を掘り下げていくときに有効だ。中央に考えたいテーマとなるキーワードを書き込む。そのまわりにそのテーマから発想をふくらませたキーワードをグルリと書いていく。全体を9マスと捉えてざっくりと書いてもいいし、9マス×9マスの81マスに書いてもいい。一つのテーマに元に80のキーワードを書き出せば、思いもよらぬ発想に飛んでいくことができそうだ。

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次のフォーマットは「座標軸」。縦軸、横軸に自由に尺度を入れて特定のテーマの分析や情報の整理ができる。それぞれの空間にプロットしていくと関係性がグッとわかりやすくなる。

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3つ目は「同心円チャート」。円の中に中小の円がある。円グラフとしてデータを作ったり、24等分されているので1日24時間を管理することもできる。

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4つ目は「4コマメモ」。起承転結でプレゼンのポイントを考えたりするのもよさそうだ。私は文具の撮影をするときのカット割りをスケッチしてみた。

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2冊目は「Monthly」ノート。日付のところにナンバリングスタンプを押していくと手軽に使える。私は数字をプリンターで印刷して切り貼りをしてみた。好きなフォントを選んで自分ならではのマンスリーフォーマットを作ることもできる。

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3冊目の「Meeting(ミーティング)」ノートはとてもシンプルだ。「AGENDAS(議題項目)」と「CONCLUSIONS(結論)」だけ。会議で話しあう議題それぞれについて、どんな結果になったかを紐づけて明確にメモすることができる。

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4冊目の「Daily」ノートは上にタスクが書き込め、下の大きなスペースが5:00〜6:00までの24時間の時間軸がある。1日にフォーカスして日々何をしたかを細かく書き込めるライフログフォーマットだ。私は日々書き終わった「時計式ToDo管理ふせん」を貼ってアーカイブしていくのに使っていこうかと思っている。

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このように「スタイルノート」は実に様々なフォーマットが揃っている。私たちは思っている以上にノートのフォーマットに影響を受けている。たとえば、横罫線に向えばその線と線の間に文字を書き込もうとしていく。方眼なら図を描こうとしたり、チャックボックスでリストアップを無意識のままにしていこうとする。ノートの罫線やフォーマットを見て書いていくことを自然と私たちは考えている訳だ。「スタイルノート」は10種類のノートフォーマットがある。それぞれのノートに向かうことで、きっと私たちはそれぞれのモードに自然と入り込んでいくのだろう。

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[ラコニック スタイルノート 各種 税込396円]

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記事配信日:2022/02/25

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