甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋（つちはし）が、その使い心地も含めてご紹介していきます。（毎月第二金曜日・第四金曜日配信）

　　　　　　　＊＊＊＊＊

マスキングテープはそもそも「マスク」、つまり隠すのが本来の仕事である。たとえば、塗装するときに塗ってはいけない境界線にマスキングテープを貼っていくという用途で使われてきている。その隠すマスキングテープが今や「目立たせる」と言ったデコレーションなどの、言わば逆の用途で広く使われているのはとても興味深い。

このデザインフィル midori(ミドリ)「クイックテープカッター」は、そのマスキングテープをスバヤクしかもキレイにカットできる優れものテープカッターである。

■ 簡単にマスキングテープをセット

使う前にまずマスキングテープをセットしていく。本体をスライドして中を開ける。筒状のものがあるので、そこにテープをすっぽりと収める。そしてテープの先端を少しだけ伸ばしてラバーベルトのような所に添える。

この時にテープの先端は矢印の所に揃える。あとは本体をカチャリと閉じてセット完了。

■ 同じ長さのテープが次々に出てくる

使い方がとても楽しい。本体の上にあるスライダーを手前に引く。キリキリと音を立てて中のギアが回転して、先端から2cm弱のテープが出てくる。もう一度スライドするとさらに同じくらいの長さが出てくる。これはとても便利だと思う。何かを貼るときに同じ長さのテープをいくつも必要なことがある。これなら同じ長さのテープを簡単に幾つでも作っていける。

出したテープは上にピリッと切ればいい。先端の上側には細かなギザギザが付いたカッター刃がある。テープの切り口はまっすぐキレイな状態になる。

うまく出来ていると感心したのは、テープの先端は常に内側にスタンバイしていて、ヒラヒラ飛び出していないところである。引き出しに入れていても何かとくっ付いてしまうことがない。

このスライダーでテープをキリキリと出してピリッと切る作業はとても楽しく、テープを別に使わない時でも、ついつい何度もやってしまいたくなってしまう。そんな心地よい操作感がある。

■ いろいろな場面で使える

手帳にチケットや写真を貼る時は、1スライドで短めのテープがちょうど良い。ポストカードを貼るときは4枚カットして四隅に貼ればいい。切り口がキレイなのでラッピングにも活用しやすい。

また、封筒のフタを閉じる時は、少々長めのテープが必要になる。さすがに何度もスライドするのも面倒だ。そんな時は、1回スライドしてテープを出したら、その先端を先に封筒に貼って、あとは、本体を引っ張ってテープを引き出していくこともできる。この使い方だとちょうど良いところでピリッと切れる。貼ってから貼るというこうした使い方もできる。

本体はそれほどコンパクトとは言えない。そこそこの大きさがある。でもその分、握り心地がよく操作性は抜群。日頃からよく使っているマスキングテープをセットしておくと、すぐに使えて便利だ。本体の片面がマグネットになっているので、デスク周りにくっ付けておけてすぐに手にできる。マスキングテープヘビーユーザーの方には頼もしいアイテムとなりそうだ。

[midori　クイックテープカッター 各色　税込968円]

紹介した商品は、全国のロフト各店舗・ネットストアにて取扱っております。取り扱い内容は店舗により異なる場合がございます。詳しくはご希望の店舗までお問い合わせください。
これまでの「文具は別腹」連載バックナンバーはロフトアプリ外、ネットストアの特設ページにてまとめてご覧いただけます。

※店舗の営業状況および展開につきましては、情勢により変更となる場合がございます。店舗情報はこちらよりご確認ください。
※ロフトでは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、対策を実施しております。ご来店の際はこちらをご確認いただき、ご理解・ご協力の程お願いいたします。

記事配信日：2021/10/22