甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋(つちはし)が、その使い心地も含めてご紹介していきます。(毎月第二金曜日・第四金曜日配信)
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貼ってはがせるふせん。とても便利なアイテムで日頃の仕事では欠かすことのできないものである。私も日々お世話になっている。最近ではイラストが描かれていたり、立体的に立ったりと次々に新しいものが登場していることからもうかがえるように、今や「ふせん」は文具カテゴリーの重要な位置を占めるものとなっている。今回取り上げるふせんは、そうしたカラフル系や立体系のものではない。どちらかというとシックなスタイル。でも、これがとても活躍の幅が広い。
■ グラシン紙の半透明ふせん
サンスター文具「イグザミー 教科書に書き込める透明ふせん」。ふせんとしてはかなり大きめな9cm×14cmというサイズ。ホワイトとグレーの2色がある。台紙には15枚積層されており、この状態では、透明感はあまりない。1枚をヒラリとはがしてみると、なるほど確かに半透明になっている。ちょうどくもりガラスのような感じだ。文字のある紙の上にピタリと添えるとうっすらと文字が透けて見える。
少し特殊な紙なので、どんなペンが適しているのだろうか。いくつかのペンで試してみた。まず油性ボールペンで書いてみると、ふつうに書いていけた。ゲルインク系のペンだと、書くには書けるが、インクの乾きに少々時間を要する。書きたてホヤホヤの状態では筆跡に触れない方がいい。乾いてしまえば触れても大丈夫だ。マーカーや万年筆もインクの渇きに注意が必要な印象。その他シャープペンや鉛筆はとても快適に書いていける。紙面にわずかな凹凸があるので心地よい書き応えがある。
■ 色々なシーンで活躍
「イグザミー(examy)」は「いつもの勉強がはかどる便利グッズ」を集めたシリーズ。この透明ふせんも勉強で大いに活用できる。教科書の紙面にペタリとこの透明ふせんを貼ると、下の文字が透けて見える。ここは重要だというところにアンダーラインを引いたり、書き込みを思う存分できる。教科書に直接書き込みたくない時、あるいは一時的な書き込みに重宝する。
私はこの透明ふせんを見た時に、ぜひ手帳に使ってみたいと思った。ふせんのサイズも結構大きいので、手帳の紙面にも貼りやすい。たとえばマンスリーページの一部に貼ってみる。そして、仕事のスケジューリングで段取りを考える時に、このふせんに仮の予定を書いてシミュレーションしていくのだ。頭の中でシミュレーションするよりも実際に書いた方がわかりやすくなる。
また、書類の書き込みにもいい。大切なところをマークしたり注釈を入れたり、ここに捺印やサインをしてくださいとふせんに書いておけば、間違いなく伝えることができるだろう。
旅行に行く時のガイドブックのマップに貼って、自分なりの旅行コースをプランすることもできる。
このように勉強以外でも色々なシーンで活用していける。紙の上にふせんを重ねても下の情報を活かしながら、新たな情報を書き加えることができる。ふつうのふせんでは、どうしても貼ると下の情報を隠してしまうので、その点でとても便利である。カタログを見ながらオーダーするものに印をつけたり、レシピ本に自分なりのアレンジ方法を書き込んだりと元々の情報を活かしながら自分のメモを読みやすく追加していくことができる。
[examy 教科書ふせん 大 各色 税込440円]
[examy 教科書ふせん 小 各色 税込440円]
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記事配信日:2021/10/08