コトキジ KOTOKIJI

【連載】「文具は別腹」その59

サッと書いて、スマホに保存

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#文具は別腹 #雑貨モノ知り

甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋(つちはし)が、その使い心地も含めてご紹介していきます。(毎月第二金曜日・第四金曜日配信)

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この「文具は別腹」で毎回ご紹介する文具は、ロフトの店頭でセレクトしている。自らじっくりと一つ一つの棚を見ながら探すことが中心となるが、あらかじめロフトさんの方で新製品やオススメ文具をピックアップしてくれていることもある。この「ブギーボード」は、そのオススメの中にあった。「ブギーボード」は以前からその存在は知っていた。なので私の文具アンテナは、あまり反応しなかった。私の関心は、「ブギーボード」から次のオススメに移りつつあった。すると、ロフトの方から「このブギーボードは、スマホにメモを取り込めるようになったんです」と説明された。サッとメモできるという機能は知っていたが、スマホに取り込めるというのは知らなかった。私の文具アンテナは、途端におやつを前にした犬の尻尾のように激しく反応し始めた。

■ 書いては消しを繰り返せる電子メモパッド

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「ブギーボード」は、一言で言えば「電子メモパッド」。付属のスタイラスペンで書いては消しを繰り返せるのが特徴だ。色々なサイズが展開されているが、今回はA6サイズを紹介していきたい。A6とは、つまり文庫本サイズ程度である。手に馴染むコンパクトさだ。サイズは文庫本だが、とても薄い。計ってみるとわずか5mmほど。ちょっとしたノートよりも薄い印象だ。「電子メモパッド」というが、正直あまり電子っぽさは感じられない。多分それはスイッチもなく、すぐに書き出せるからかもしれない。

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右にセットされているスタイラスペンを上にスライドして、それを手にして書いていく。使い方としては紙のメモとなんら変わらない。ペンを走らせると、黒い画面にグリーンの筆跡が現れる。黒にグリーンというのは新鮮だ。ただコントラストがクッキリしているので、少し離れていても十分認識できる良さはある。

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なかなかよくできているなと思ったのは、筆圧具合で細い線、太い線が書き分けられるところだ。重要なメモは強調して書き残しておける。

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ちなみにスタイラスペンではなく、指先で書いてみたら、指先の腹ではダメで爪先だと反応した。どうやら尖ったものに反応するようだ。基本は付属のスタイラスペンで書いたほうがいいだろう。書いている際、スタイラスペンを持った手がベタリと黒い画面に触れたままになるが、これは反応しないのでいつものような感じで書いていける。尖っていないと反応しないというのは、こういう点でも活かされている。

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書いた文字を消したいときは、画面下にあるボタンを押すと、画面が一瞬パチパチと光ってリセットされる。そして再び書いていける。電池一個で3万回の消去が可能だという。電池の交換もできるので、長く使っていけそうだ。

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裏面にはマグネットが付いており、例えば冷蔵庫に貼って家族の伝言メモとしても使うこともできる。我が家の冷蔵庫につけてみようと貼ってみたら、ドアの部分はマグネットが効かなかった。最近の冷蔵庫は前面がガラスになっているらしい。横の部分にはペタリと付けられた。こちらの方が目立ちすぎず収まりは良い印象だ。また、裏面の横には14cm分の定規まで付いている。

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■ 残しておきたいメモはスマホに保存

ロフトの方から今回のブギーボードはスマホに保存できるとお聞きした時、文具アンテナを反応させつつも一方でこうも思っていた。スマホのカメラで「ブギーボード」画面をそのままパシャリと撮ってもいいのではないかと。

でも、違った。

専用アプリをスマホにダウンロードすることで1歩、いや2〜3歩くらい便利な使い方ができるようになるのだ。アプリを立ち上げ保存したい「ブギーボード」画面を撮影する。するとどうだろう、スマホ画面に取り込まれた画面は白地に黒文字に変換されている。スマホ上で俄然見やすくなる。

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さらにその取り込んだ画像データをアプリ上で編集することもできてしまう。

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文字やイラストを書き加えたり、背景を白からイエロー、グリーン、ピンク、ブルーにも変更できる。ちょうどふせんメモのようになる。いつも持ち歩くスマホに取り込めるので、とっておきたいアイデアを保存したり、スーパーに行った時の買い物リストをひとまずスマホに保存して、さらにリストを追加できるのも便利である。

このように書いたり消したりすることにとどまらず、スマホに取り込んで編集までこなしてしまう「ブギーボード」。知らない間に色々と進化を遂げていた。デスクで電話メモやToDoを書いたり、お客さんの個人情報を扱う窓口業務では、情報をその場で跡形もなく消せるので安心だ。リビングのテーブルに置いて家族への伝言に使ってもいい。ちなみに一度書いた文字はリセットボタンを押さない限り、スリープモードになったりせず、ずっとメモは残り続ける。

何より私が気に入ったのは、片手でさっと書きはじめられる機動性の良さ。ページをめくることなく、すぐに書き出せるので急いでメモしたい時には心強い。

[キングジム ブギーボードA6手帳サイズ 各色 税込3,520円]

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記事配信日:2021/03/12

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