使い終わったペンが新たな資源に
パイロット使用済みペンリサイクル
2026.05.29

#ロフト グリーンプロジェクト #サステナブルライフ #イベント・その他
ロフト各店で実施している「ロフト グリーンプロジェクト」の「使用済みペンリサイクルプログラム」を知っていますか。
ロフトがPILOT(パイロット)と共同で行っているプロジェクトです。どのような経緯で誕生したのか、回収されたものは何に変わるのかパイロット本社で伺ってきました。
■「ロフト グリーンプロジェクト」とは?
ロフトは、持続可能な社会の実現に向けた取り組みとして「ロフト グリーンプロジェクト」を実施しています。
「雑貨のチカラで、暮らしと地球をしあわせに。」をスローガンに、循環型社会の実現を目指すアクションとして、「化粧品の容器回収」「使用済み繊維製品の回収」などを実施。
店舗により設置場所は異なりますが、壁際やエスカレーター付近など、多くの店舗で何かしらの資源回収を行っています。
今回ご紹介する「使用済みペンの回収」も、そのプロジェクトのひとつ。現在は全国のロフト106店舗で実施中です。(2026年5月末現在)
利用方法はとても簡単。お手持ちの使用済みペンやプラスチック製筆記具を、店頭の回収BOXへ入れるだけです。
回収対象は、使用済みペンをはじめとするプラスチック製筆記具、修正テープ、プラスチック類パッケージなどで、購入店舗やブランドは問いません。
回収リサイクルプログラム「使用済みぺンリサイクルプログラム」くわしくはこちら>>
■パイロットの「使用済みペンリサイクルプログラム」取り組み事例
パイロットは2020年に「使用済みペンリサイクルプログラム」を社内で開始し、2021年からは取引先店舗で試験的に展開しました。
使い終わった多くの筆記具が廃棄されている問題に着目し、プラスチック製品を製造している会社の責任として参加する意義を感じたのがきっかけです。
開始当初の2021年は、ロフトを含む東京地区の30箇所の文具売場に回収ボックスを設置。翌2022年からは全国へエリアを拡大し、少しずつ認知度を高めてきました。
当初はゴミ箱と間違えられることもあったそうですが、東京限定で実施していた際に、北海道内のロフトから「使用済みペンを東京の回収ボックスへ送りたい」という相談が寄せられたこともあったといいます。こうした現場の声からも、環境活動への関心の高さが見て取れました。
プログラム開始から5年。現在では市役所や図書館、書店、学校などにも設置され、設置総数は700台を突破。累計回収量は14トンを超える規模になっています。
2026年5月末現在、ロフトでは100を超える店舗で実施され、全体の回収量の多くをロフトが担っています。
当初のゴールは「回収すること」でしたが、次第に「回収したものがどう生まれ変わるのか」へ関心が寄せられるようになりました。そこでパイロットは、回収したペンを再利用して、新たなボールペンを作ることにしました。
■使用済みペンで新たな資源を作る「3つの壁」
回収されたペンの行方をたどっていきましょう。
回収済みの素材でボールペンをつくるときには「3つの壁」があります。
<分別の壁>
1つ目は、回収したプラスチック製筆記具を素材ごとに分類する際に生じる「筆記具そのものの部品の多さ」と「取り扱う筆記具の種類の多さ」です。
ペンは、バネのようなパーツやインクが入っているパーツが組み合わさってできているので分解する必要があります。加えて、多種多様な種類の筆記具が集められているので、それぞれの分解方法が異なる難しさも。
これらを1本ずつすべて手作業で分解するため、非常に手間のかかる作業であることが想像されます。そして種類別に分別したあとは粉砕します。
※比重分離後に浮遊したものを集めたものが一番右、沈殿したものを集めたものが右から2番目です。
<素材の壁>
2つ目は、ボールペンに再利用できるリサイクル素材はごくわずかしかとることができないということです。
ひとことに「プラスチック」といってもたくさんの異なる成分があります。その中でボールペンのリサイクルに適しているのは「ポリプロピレン」です。比重分離によってプカプカと水に浮き上がってきた素材がそれに該当します。
抽出されたポリプロピレンは、工場の余材と混練加工され、「ペレット」と呼ばれる粒状の原料になります。
ただ、1キロの回収プラスチックから、ペン本体に再生できる素材として取り出せる量は、わずか100グラムほど。
そしてペレットをボールペンのグリップ部として再利用して誕生したのが「Re.Penジュース」です。
<色の壁>
3つ目は、さまざまなペンを回収しているためペレット化できるカラーは黒一色しかないということです。そのため、商品化できるデザインは限定されます。
さらに、リサイクルされたボールペンは、一般のボールペンよりもコストがかかるため、単価も高くなり購入につながりにくいという難しさもあります。
■ペンが「お買い物カゴ」に?広がる再生のバリエーション
最近では、地域イベントでワークショップを開いたり、学校の授業で子どもたちにリサイクルでペンが生まれ変わる過程を伝えたりする活動も強化しています。
また浮いた樹脂でボールペンをリサイクルするだけでなく、沈んだ樹脂を使ってペンスタンドやトレー、机を作ることもできます。その時にできた色は偶然の産物。どれも一点ものとなります。

実は、このプロジェクトから生まれた再生プラスチック製の「お買い物かご」も、池袋ロフト、大井町ロフトの店頭に登場します(2026年6月頃予定)。
困難な工程を経てリサイクル商品を作ることは、簡単なことではありません。それでも、そのプラスチック素材によるリサイクルの難しさをより多くの人に知ってもらうために、活動を続けます。
パイロット担当者にプロジェクトに対する想いを聞くと「お気に入りのペンは愛着を持ってボロボロになるまで使い続けてほしい」とのこと。この言葉には、精密なボールペンを作ってきたパイロットならではの想いが込められています。
食べ物の場合に「残さないこと」が私たちにできることだとすると、筆記具の場合は長く愛用することがとても大切。インクがなくなった場合でも、すぐに買い替えるのではなく、替え芯を活用することで、より長く大切に使い続けられます。
そして役目を果たしたらロフトの回収ボックスへ入れて、新たな資源として生まれ変わるところまでを見届けてみませんか?
「使用済みペンリサイクルプログラム」※外部サイトにリンクします
■実施機関:テラサイクル社とパイロットコーポレーションの協働
■回収対象:使用済みペン他プラスチック製筆記具、修正テープ等、プラスチック類パッケージ(※購入店舗・ブランドは問いません)
■展開店舗:全国のロフト106店舗
※展開店舗一覧はこちらからご確認ください。
Wriying by 桐生奈奈子
※店舗の営業状況は変更となる場合がございます。各店舗の営業状況はこちらでご確認ください。
記事配信日:2026/05/29




