甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋(つちはし)が、その使い心地も含めてご紹介していきます。(毎月第四金曜日配信)
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色々と使える多機能文具は楽しい。特に個人的に好きなのは、見た目にはふつうの単機能に見せておきながら、実は多機能というタイプ。一見するとおとなしいが、色々なことが出来るというものに惹かれる。今回は使うのが楽しくなるそんな多機能文具を3つ紹介する。
■ ナカバヤシ シフテ

これこそ一見したところではごくふつうのクリップボードである。こうしたクリップボードにとめる書類は縦に印刷されたものの他、企画書やプレゼン資料など横に印刷されたものもある。これはクリップの位置が横にも移動するのだ。その動き方に全くの無駄がない。お見事!という感じである。

クリップをボードの外側に外すようにすると、少し負荷があってスルスルと離れていく。そのクリップとボードの間には連結バーがある。その外したクリップをボードの横へ移動させ、再びセットする。こうするともともとこれは横に使うクリップボードなのでは、という自然な収まり具合を見せる。


コピー用紙で30枚ほどとめておける。クリップを広げるには先端をつまみ上げるようにする。根元を押しても広がらない。クリップボードの二刀流という感じだ。

[ナカバヤシ クリップボード シフテ 税込1,045円]
■ ソニック オレパ with のり

基本はスティック糊である。キャップを開けるとブルーの糊があらわれる。色があってどこを塗ったかが分かりやすい。乾くとその色は消える。


そのキャップにはプリントカッターがついている。プリントカッターとは、学校などで配られるプリントをノートに貼りやすいようにカットするものだ。プリントの紙を切りたいところでしっかりと折る。その折った所をプリントカッターに通していく。ちょうどレターオープナーのようなイメージだ。サーッとスムーズに刃が進み、折り目に合わせてキレイに切れていく。


この要領でプリントを貼りやすい大きさにカットして、もう一つのスティック糊で貼っていく。ハサミをいちいち持ち歩かなくてもペンケースに「オレパ with のり」を入れておけばいい。

[ソニック オレパ withのり 税込495円]
■ コクヨ ハコアケ

まるでアウトドアで使うマルチツールのようだ。この細長い中に2つの切る役割が備わっている。使うシーンとしてはネットで注文した箱を開けるときだ。
一つ目は段ボールをとめたテープを切るカッター。ブラックのスライダーをカッターのところまでスライドさせる。

先端から刃が少しだけ出てくる。これを使って段ボールのテープをカットしていく。


2つ目の「切る」は先ほどのスライダーを完全に前にスライドさせる。ハサミの刃が完全に出て、ブラックスライダーがピョンと上に飛び出す。ここを握ってハサミとして使っていく。商品のタグを切ったり、段ボールをとめたバンドをカットするときに活躍する。


一つの刃の出し方で多機能にしているというアイテムである。刃の摩耗がしにくいチタンコート刃とスタンダード刃の2種類がある。

[コクヨ 2Way携帯ハサミ ハコアケ ベージュ 税込1,078円]
[コクヨ 2Way携帯ハサミ ハコアケ(チタン) カーキ 税込1,540円]
今回の多機能文具の機能をじっくりと見つめていくと、ひとつの作業をした後に必要になってくる機能になっている。一連の作業がスムーズにできる多機能文具である。
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記事配信日:2025/5/23