甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋(つちはし)が、その使い心地も含めてご紹介していきます。(毎月第四金曜日配信)
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10月に入り手帳売り場は盛り上がりを見せている。手帳選びは来年をどう過ごしていくかを決めることでもあると思う。だから楽しくも悩ましくもある。2025年も色々なスタイルの手帳が出てきている。その中でこれは!と思ったおすすめ手帳&手帳アクセサリーをいくつか紹介してみたい。
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■ ラコニック フィールドパッド
クリップボードスタイルの手帳。表紙を開くと右にクリップボード(5mm方眼パッドが付属)、そして左にマンスリーリフィルが収まっている。日付のないフリータイプで両面印刷されたものが3枚(6ヶ月分)付属されている。さしこみ式で入れかえていく。サイズはA5とA6の2サイズ展開。A6がとてもコンパクトで可愛らしさがある。いずれもしっかりとしたペンホルダーが付いている。
このクリップボードスタイルの良さは、開ければすぐに今月の予定がチェックできるところ。パッドにメモやToDoを書き込みつつ、スケジュールチェックがスムーズにできる。
別売りのリフィルも充実している。フリーのブロックマンスリー(6枚12ヶ月)。日付の入ったブロックマンスリー(2024年9月〜2025年12月 16ヶ月分)。A5は1ヶ月が1列、A6は2列に並んだフリーのガントチャートマンスリー(6枚 12ヶ月分)。
パッドは5mm方眼の他、7mm横罫/マージン罫入りなどもある。好きなリフィルとパッドをセットして自分好みにしていける。
[ラコニック フィールドパッドの一覧はこちら]
■ ダイゴー isshoni. ノードブック デイログ
これは3ヶ月のスケジュールと日々の予定やログが書き込めるノートブックダイアリーだ。日付のないフリータイプなのでいつからでも始められる。こうした日々のログを書き込むタイプはどうしても分厚くなりがちだ。これは3ヶ月分なので一般的なノートくらいの薄さ・軽快さがある。
表紙は丈夫な硬質ポリプロピレン製。斜めにかかったゴムバンドでカバンの中でも安心して入れておける。中身のフォーマットもなかなか充実している。前の見返しには4ヶ月分の予定が書き込めるページ。基本は3ヶ月を管理するノートだが、プラス1ヶ月の予備が付いている。このページを開くことで4ヶ月の予定がパッと頭に入ってくる。
そして、日付フリーのマンスリーページ。こちらも3ヶ月プラス1ヶ月ある。
それ以降はメインの記入フォーマットとなる見開きで1日を書き込めるページ。左に0時〜23時のタイムライン。その予定スペースを含めて全体が2.5mm方眼になっている。特に予定とメモの境界線などはないので、予定とメモのバランスを自分で決めて書き込める自由さがある。このページは92日分と3ヶ月を使っていける。
後ろの見返しにはハビットトラッカーが書き込めるスペース。習慣化したいことを管理できる。
まずは3ヶ月からスタートして、その後一冊ずつ増やしていける。表紙のカラーは季節に合わせたものになっている。ロフト限定カラーのイエローはカバーが半透明仕様。
[ダイゴー isshoni. デイログ B6 税込1,485円]
※イエローのみロフト限定
■ いろは出版 SUNNY手帳 SUNNYテンプレート
「一年間を晴れにする手帳」 をコンセプトにしたSUNNY手帳。様々なフォーマットのページを一冊に綴じ込んだ充実の手帳。グレーとイエローというすっきりとした紙面が他にはない個性を放っている。
SUNNY手帳の種類としてはマンスリー、ウィークリー、フリーデイリーの3タイプがある。その中で、ここではウィークリーに絞って紹介する。サイズはB6。カバーはゴムバンドでとめるスタンダードカバーをはじめ、マグネット式ベルトのトラッドカバーなどから選べる。
ウィークリーページはセミバーチカルと呼ばれるものだ。バーチカルには時間軸はなく三等分に分けられるガイドがあるだけ。日によって予定を多め、ToDoを多めになど自分で書き分けられる。紙面の下側は2.5mm方眼のノートスペース。日毎にメモを区切ったり、広々としたノートスペースとして書いていくなどこちらも使い方に自由度を持たせている。
巻頭のイヤープランは見開き2ページで6ヶ月。記入スペースの幅が広いのが特徴。ハビットトラッカー的にも活用できる。
ウィークリーページの後半はページNo.付きのノートが続く。139ページもあるので別にノートを持たなくても良さそうだ。ページの端にはうっすらとしたインデックスもあり、カテゴリーごとに情報を整理するときに役立つ。大切なメモはインデックスページに書いておけば、あとですぐに参照できる。
この他、巻末のウィッシュリストもかなり充実している。なお、2025年から本文紙にはトモエリバーSが使われている。
このSUNNY手帳と併せて使えるSUNNYテンプレートも別売りされている。
・日付や曜日などの「DAY」
・月名がデコレーションできる「MONTH」
・タイトルの外枠や各種ラインの「FRAME&LINE」
・睡眠・食事・カフェなどのアイコンが揃った「LOG&LIST」
これらを使えば気軽に定型化されたマークが描ける。手書きされた紙面にこうしたマークがあると見た目の印象も変わるし、情報も整理しやすくなる。
[いろは出版 SUNNY手帳・SUNNYテンプレート一覧はこちら]
■ ミドリ ジョインドッツ
これはなるほどなマーカーである。一本に3色のマーカーが連結されている。順番も自由に変えられるのもいい。カラーはいずれも落ち着いた色合い。ブライト、パステル、ミルキー、ダスティ、モカ、ダーク、などトーン別にそれぞれ3色がセットされている。
そして、ペン先の先端が丸くなっている。このペン先を駆使することでいろいろと描きわけることができる。紙面に対してペンを垂直にしてスタンプをおすようにすると丸いマークになる。ToDoリストの頭をこれでマークをつけたり、手帳の日付の数字に色をつけて目立たせるのもいいと思う。また最近注目を集めている「コモンプレイスブック」というノートの書き方がある。これはアイデアや情報をカテゴリーごとに色分けして、あとで見たときに分かりやすくするものだ。その使い方にこのジョインドッツの丸マークは大いに使える。
また、マーカーなので線を引くことももちろんできる。書くときのペンの寝かせ具合で細・中・太が書き分けられる。一本で3色使えるので、ペンケースの中をスッキリさせるというメリットもある。
[ミドリ ジョインドッツ 税込594円]
[ミドリ ジョインドッツ 3本入 税込1,716円]
ここ数年の手帳売り場を見ると、日付の入っていないフリーのダイアリーが徐々に増えている印象がある。そういうこともあり綺麗に書けるテンプレートやスタンプなどが増えているのだろう。
手帳選びはなかなか悩ましいものがあるが、たとえば現在使っている手帳をじっくりと見返してみるのも良いと思う。その中にはよく書いているページとそうでないページがあるところに注目してみる。そこから来年の手帳のヒントが浮かび上がってくるかもしれない。ぜひ、良い手帳との出会いを!
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記事配信日:2024/09/27