文房具を見るとなんだかわくわくしませんか。高い機能性や優れたデザインなど文房具の楽しみの幅は広がっています。奥深い文房具の世界で新しい出会いを求めるみなさまに選りすぐりの文房具を紹介。宝箱を開けるようなワクワクをお届けします。(毎月第二金曜日配信)
文房具が好きな方も、そうでない方も、文房具でこだわるのはボールペンなどの筆記具が多いのではないでしょうか。お気に入りのペンで気合を入れて勉強や仕事、家事をこなす、そんな方も少なくないでしょう。
今回は筆記具ではなく紙が主役。MDノートでおなじみのデザインフィル本社に行ってきました。
お話を伺うのはMD PAPER PRODUCTS®を手掛ける齋藤さん(真ん中)と田中さん(右)です。
読者の皆様にはおなじみかと思いますが、MD PAPER PRODUCTS®はMDノートのシリーズです。
ロフトに行けば必ず目にするノートですよね。どんなお話が聞けるのか期待が膨らみます。
デザインフィルのオフィスに入るとなんとも素敵なディスプレイがありました!
よくよく見るとなんとMDノートが天井から吊り下げられています。
今回の取材のために用意してくださったんだとか……!ありがとうございます。
オフィスの一画にはデザインフィルのブランドの展示ブースがいくつかあり、その一つにMD PAPER PRODUCTS®がありました。
こちらにもノートが吊られています。ノートが浮いているように見えますね。
オフィスの見どころが尽きませんがさっそくお話を伺っていきましょう。
■MD用紙の特長
突然ですが、読者の皆様が相性のよい紙を見つけるために見てほしい、チェックしてほしいポイントはあるのでしょうか。
「紙も筆記具も各社で切磋琢磨していいものを開発していますので、あとは使う人の好みかなと思いますが、ポイントとしては書き心地でしょうか。」
やはり書き心地ですね。
「「MD用紙」は書いた時にカリカリと音がするように独特の引っかかりのある肌感が特徴です。この肌感が書いている実感と愉しさにつながっていると思っています。他社ではツルツルした紙やさらさらした紙など書き心地にそれぞれ特徴がありますので、是非たくさん書いて、相性のいい紙を見つけていただければと思います。」
相性のいい紙を見つけるにはやはり「書く」ですね。
「書く」といえば最も身近なのがノートではないでしょうか。ここからはMDノートを見ていきましょう。
■MDノート
MD PAPER PRODUCTS®といえば「MDノート」が有名ですが、特に人気なのはどの製品なのでしょうか。
「一番の人気はA5サイズの方眼罫です」と田中さん。
MDノートのサイズラインアップはA4変形判、A5、新書、文庫、A7とあります。
罫線は方眼罫、横罫線、無罫があり、さらに無罫線にはコットン、厚口タイプもあり相性のいいサイズと罫線を選べます。
特に罫線は私もお気に入りで一般的な方眼罫は格子状になっていることが多いのですが、MDノートの罫線は少し隙間があるんです。
格子状になっている方眼罫よりも圧迫感がなく、さらに線の色が水色なので文字やイラストの邪魔をしないのもいいですね。
ちなみに今年3月に新商品で発売した「MDノート 厚口」 と「MDノート コットン 」のA5スクエアは、2023年の台湾での15周年イベントでアンケートをとり、人気だったので採用したサイズだそう。
台湾でのイベントと聞くと驚きますがMD PAPER PRODUCTS®は海外でも人気。
海外でのエリア別販売比率1位はアジア、2位は北中南米なんだとか。北米はここ数年でかなり伸びているということで、海外でMD PAPER PRODUCTS®を見る機会も増えそうですね。
■流行りのA7サイズにも注目
MDノートには今年特に注目されている手のひらサイズのA7があるのでチェックしましょう。
ノートを買っても、A5やB5では1ページが広すぎて書ききれないという方にも負担にならないサイズです
方眼罫線、無地、横罫線が選べて栞付き。
コンパクトサイズですが180度しっかりノートが開くのも筆記時に快適です。
■MDノート紙カバー
「MDノート以外におすすめの物はありますか?」という質問にはこちらを紹介していただきました。MDノートカバーの紙タイプです。
MDノートは開きのよさのためにカバーをつけていないという理由もありますが、鞄の中で擦れたり、シワや汚れもつくけれど、そこも楽しめるものだとお二人は話します。
「でも実際ノートのカバーも人気なんです(笑)」と田中さん。(私も不安でカバーを付けます!)
MDノートには革カバー、紙カバー、透明ビニールカバーがあります。
「紙のノートに紙のカバーをかける」と考えると不思議な気持ちになりますが、紙の風合いを大切にするMDノートを使っていくのであれば、本体のノートをカバーしつつ、紙も楽しめる紙カバーがおすすめなのだとか。
こちらは軽くて丈夫な「コルドバ」を使用しているとのことですが、「カバーも傷やシワになりそうでこわい」と話す私に齋藤さんが一言。
「きれいなままで使うのもいいけれど、あえてくしゃくしゃにするのもかっこいいんですよ」と紙カバーをくしゃくしゃに揉み込んでしまいました!
大胆にくしゃくしゃに……目の前の光景にひやひやします!
しかし広げるとこの通り。なんだか風合いが出てかっこいいですね。(私には買ったばかりのカバーをくしゃくしゃに揉みこむ勇気はありませんが……!)
「シワになったり傷になったりするのが心配であれば、あえて最初にくしゃくしゃにしてしまえばいいんです。かっこういいですし心配にもなりません!」と斎藤さん。
この大胆さ、見習いたいです。
なお、紙カバーは紙ですが「手作業でミシンで縫っている」ということでこれはもう縫製品ですね……!
■MD万年筆、MD鉛筆、MDつけペン
他にもMD PAPER PRODUCTS®には紙に書く筆記具もあります。
万年筆や色鉛筆、鉛筆といった展開です。
「ノートを買ってもなんだか1ページ目を書き始められない方も多いのですが、1ページ目を紙のテストや手元の筆記具のお試しページにしてもいいですよ」とアドバイスもいただきました。
1ページ目って書き始めるのに勇気がいりますよね。これは素敵なアイデア!
■幅広い商品を選べるMD PAPER PRODUCTS®
サイズや罫線、中の紙など種類がたくさんありましたが、気になるものはありましたか。
ノートを変えると手元にある筆記具の感覚も変わるかもしれません。
筆記具はこだわりがあるけど紙はあまり選んでいなかったかもという方もぜひMD PAPER PRODUCTS®から一冊始めてみませんか。
★ロフトネットストア ”MD PAPER PRODUCTS®” 商品一覧はこちら
(菅 未里)
これまでの「文房具の宝箱」連載バックナンバーはロフトアプリ、ロフトHP にてまとめてご覧いただけます。
※店舗の営業状況につきましては変更となる場合がございます。各店舗の営業状況はこちら よりご確認ください。
記事配信日:2024/09/13