文房具を見るとなんだかわくわくしませんか。高い機能性や優れたデザインなど文房具の楽しみの幅は広がっています。奥深い文房具の世界で新しい出会いを求めるみなさまに選りすぐりの文房具を紹介。宝箱を開けるようなワクワクをお届けします。(毎月第二金曜日配信)
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毎日何かとメモを取ったり伝言を書き残したり筆記用具を使うシーンがありますよね。
中でも多くの方が使うのはボールペンではないでしょうか。
ボールペンには油性・水性・ゲル(水性)と呼ばれる種類があり、文房具メーカー各社が様々な種類を発売しています。
今回は一般的にやや書き心地が重くなりがちな油性ボールペンの中でも滑らかに書けると人気の「低粘度油性ボールペン」の新作をチェックしていきましょう!
■ジェットストリーム ライトタッチインク(三菱鉛筆)
↑奥から、多機能ペン4&1のミストブルー(ボールペン4色とシャープペン機能)、シングルのシェルホワイト、シングルのライトブルー(黒インクの単色ボールペン)
今年3月に発売された大人気ボールペン「ジェットストリーム」の最新版。
低粘度油性ボールペンの先駆けとして国内で2006年に発売され、今もなお多くのファンがいるボールペンです。
新しく発売された「ライトタッチインク」はこれまでのジェットストリームよりもさらに"かろやか"に書けるインクになっています。
ボディカラーもこれまでのジェットストリームシリーズとは異なるライトブルー、オフブラック、シェルホワイト、セージ、コーラルといったペールトーンでマットなカラーリングが特徴です。
多機能ペン4&1のクリップが従来シリーズのようにきらっと光るシルバーではなくマットなシルバーになった点にも注目です。
[ジェットストリーム ライトタッチインク 0.5mm 各税込220円]
[ジェットストリーム ライトタッチインク 0.7mm 各税込220円]
[ジェットストリーム ライトタッチインク 多機能ペン4&1 0.5mm 各税込1,430円]
■アクロボール(パイロットコーポレーション)
今年3月にデザインがリニューアルされたのが「アクロボール」シリーズ。
2008年に発売され、今回のリニューアルで特徴的なカラー展開となりました。
リニューアルしてアクロボールシリーズでは初の油性ボールペン4色(黒・赤・青・緑)とシャープペンシルの機能の4+1タイプも登場しました。
アクロインキは粘度を一般的な油性ボールペンの約1/5にしているため油性ボールペンながらさらっとした軽い書き心地になっています。
[アクロボール 0.5mm 各税込165円]
[アクロボール 0.7mm 各税込165円]
[アクロボール 多機能ペン4+1 0.5mm 各税込660円]
[アクロボール 多機能ペン4+1 0.7mm 各税込660円]
■フローチューン(ぺんてる)
今年6月に新発売した「フローチューン」はぺんてるの社員が総勢100名以上携わって開発されたボールペンです。
「浮遊感のあるここちよい書き心地」をテーマにしたボールペンで、油性ボールペンとは思えないほどに滑らかな書き心地です。
ゲルインクのようにくっきりはっきりした発色とインク量が多めの書き心地です。
0.3mm、0.4mm、0.5㎜の展開でインクがするすると出ます。
[ぺんてる フローチューン ボールペン 一覧はこちら]
■3種類の低粘度油性ボールペンを比較!
同じ低粘度油性ボールペンという種類でもそれぞれ全く異なる特徴があります。
写真で見比べていきましょう。
それぞれ0.5mmで書いたものです。
3種類を比べてみるとフローチューンが太く見えますね。
ボールペンの「0.5mm」などの表記は書いた文字の太さではなくボールペンのペン先についているボールの大きさです。
そのため、同じボール径でもインクの性質によって線幅が太く見えることがあるんです。
フローチューンは他のボールペンよりも文字が太くなる傾向があるため、普段0.5mmを使っている方が購入する際にはフローチューンの0.3mmを使うと違和感なく使えるでしょう。
違うのはインクだけではありません。ボディにも個性があります。
例えばグリップの部分の形状も違います。
↑上から、ジェットストリーム ライトタッチインク、アクロボール、フローチューン
グリップ部分は滑らないよう握りやすい素材になっていますが、長さや硬さ、感触がそれぞれ異なるので、持った時に手になじむものを選ぶといいでしょう。
ペン先にも特徴があります。ジェットストリームとアクロボールは三角錐の形をしていますが、フローチューンは針金のような細いペン先です。
↑左から、ジェットストリーム ライトタッチインク、アクロボール、フローチューン
ペン先の周りにあるパーツもジェットストリームは透け感のないボディと同じカラーで全体の統一感があり、アクロボールはやや透けていて解放感があります。フローチューンはシルバーできらっと光っています。
ペン先まわりが光っているとまぶしいという方はジェットストリームのようなマットな雰囲気のものが相性がいいかもしれません。
少し透明感があるほうが窮屈な感じがしないという方にはアクロボールがおすすめです。
■せっかく日本にいるのだから……
日本では数百円で書き心地のいいボールペンを選ぶことができます。
たくさんの種類がありますが正解が一つということはなく、ユーザーによって使い心地のよさは異なり相性のよいものも異なります。
たくさんの文房具が店頭に並び、中でも筆記用具が数多く選べる日本ですからぜひベストパートナーになる一本を見つけてください。
(菅 未里)
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記事配信日:2024/08/09