甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋(つちはし)が、その使い心地も含めてご紹介していきます。(毎月第四金曜日配信)
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クリップボードは静かに進化を続けている。売り場では棚にスリムな背だけを見せて収まっていることが多く、その進化の具合がちょっとわかりづらい。そこで今回は2つの進化系クリップボードをピックアップしてたっぷりと紹介してみたい。
■ カドでとめるクリップボード(ナカバヤシ)

これ以上シンプルにはできないだろうという潔さ。一枚のPPボードのカド2箇所に薄いマグネットが付いているだけ。よくある裏側のポケットもない。私はこのシンプルさを大いに評価したい。何より軽さがあるからだ。
マグネットのとめ具はフラップ式になっている。コピー用紙10枚くらいをとめておける。たて書類にもよこ書類 にも対応。カドをとめる方式なので書類の文字を隠しにくいという良さもある。このマグネットを活かしてそのままスチールのところにペタリと貼っておくこともできてしまう。シンプルさゆえの多機能ぶりである。


とめ具がとてもスリムなのでカバンへの出し入れもスムーズ。ファイル感覚で入れておいて、さっと取り出してすぐに書き込むというアクティブな使い方が似合うクリップボードだ。

[ナカバヤシ カドップ クリップボードA4 各税込935円]
■ 書類がすっきり分けられるクリップホルダー(コクヨ)

こちらは多機能なクリップボード。広げると右にクリップボード、左に書類を色々と入れておけるファイルという仕様。ちなみにクリップボードの裏面にもポケットがある。

クリップボードのベースはそこそこ厚みがあるしっかりとしたつくり。書き込む時の安定感がある。クリップ式で40枚も綴じておける。

左のファイルには3カテゴリーに分けて整理できる。気が利いているのは、そのファイルの端がわずかに上を向いているところ。これにより片手で書類を出し入れするのがスムーズに行える。ちょっとしたことだけども、これはすごく便利だ。しかも一番手前のファイルだけは透明になっている。そこに入れた書類を参照しながらクリップボードに書き込む使い方の時に威力を発揮してくれる。


その下のハーフポケットにはメモや付箋などを入れておける。

折り目のところにあるスリットにはペンをさしてもいいし、意外な使い方としては、広げた時に人差し指をここに差し込むこと腕の上で落ち着いて固定できる。

一つ一つの仕様はこれまでもあるにあったものだが、それぞれ一歩踏み込んだ使いやすい工夫が凝らされている。

[コクヨ 書類すっきりクリップホルダー A4 各税込1,045円]
このようにクリップボードは静かにではあるが着実に進化を遂げている。売り場でそのことを手にして確かめてもらいたい。なるほど!と感じてもらえるはずだ。

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記事配信日:2024/07/26