甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋(つちはし)が、その使い心地も含めてご紹介していきます。(毎月第四金曜日配信)
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ダンボール箱などにちょっと太く書きたいときによく手にするゼブラのマッキー。40年を超える油性マーカーのロングセラー。マーカーをもじって人の名前のような愛称をということで「マッキー」と名付けられたという。便利な両頭仕様、いちいち見なくても握った感触で太さがわかる独特なフォルム、キャップをなくさないように後ろにセットできるなど、さりげない使いやすさが随所にある。このマッキーシリーズ、実はいろいろなタイプがある。シーンごとにピタリとくる個性派が揃っている。

■ マッキーケア

再生材を使用し環境に配慮した「マッキーケア」。いろいろな字幅から選べる。
*ハイマッキーケア 太(6mm)と細(2mm)
*マッキーケア極細 1.0mmと0.5mm
*マッキーケア超極細 0.7mmと0.3mm
上記の字幅を書き比べてみるとご覧の通り。力強い太字から細かく書き込める極細まで様々な文字を書き分けられる。

このマッキーケアには、詰め替えできるタイプもある。インクカートリッジが別売されている。詰め替え方法は意外と簡単。ペン先から分解して古いカートリッジを引き抜き新しいカートリッジをセットする。万年筆のインクカートリッジと同じ要領だ。


またハイマッキーケア用の詰め替えカートリッジには、太の替え芯も1本ついている。紙などで古い芯をつまんで引き出し新しい芯を差し込むだけ。

まさに環境に配慮したマッキーだ。
[ハイマッキーケア 細太 つめ替タイプ 黒 税込165円]
[マッキーケア 極細 つめ替えタイプ 黒 税込132円]
[マッキーケア 超極細 黒 税込132円]
[マッキーケア つめ替えカートリッジ 黒 税込110円]
■ マッキーワーク

これは今どきなマッキーと言えるだろう。字幅はダンボールに書くのに最適な太6mmと細2mm。

細い方のキャップには黄色のオープナーが付いている。これはダンボールのクラフトテープを開けるためのツール。プラスチック製だが、厚みがあるのでしっかりしている。刃物ではないので中のものに傷をつける心配が少ない。


細かなところでは、オープナーが付いていても、ちゃんと外したキャップが被せられる。こうしたちょっとしたところがマッキーらしい。

日々ネットショッピングで届く荷物の箱を開ける、そしてちょっと書くときに便利なタイプ。一家に一つあるときっと活躍するはずだ。
[マッキーワーク 黒 税込198円]
■ おなまえマッキー

このタイプがあるのは知らなかった。というのも、レギュラー版のマッキーで私は名前を書いていた。「おなまえマッキー」とあえて銘打っているように、その専用仕様。新しいインクでにじみが少なく、洗濯にも強いという。布地をはじめプラスチック、金属、革にも書けるという。

[おなまえマッキー 両用 黒 税込165円]
■ マッキーノック

マッキーと言えば、両側がペンになっているのがトレードマークであるが、これは片方だけ。その代わりにノック式になっている。片手でサッと書きたいというニーズは現場仕事などではある。
ノックストロークは少々長めで、ちょっと重め。マッキーのキャップはそもそもキャップが外しやすく、片手でも開けられないことはない。しかし外したキャップをもう一方の手で取らないといけない。つまりキャップ式はどうしても両手を使う。ノック式なら片手で完結できる。


先ほどの字幅と比べてみると、1mmよりわずかに太いくらいの印象だった。

[マッキーノック 細字 黒 税込165円]
このようにマッキーシリーズには色々なシーンで使えるタイプが揃っている。定番のマッキーをふだんは使いつつ、ここぞというシーンではこうした専用マッキーがあったなとぜひ思い出してほしい。
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記事配信日:2024/01/26