甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋(つちはし)が、その使い心地も含めてご紹介していきます。(毎月第四金曜日配信)
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来年2024年の手帳選びの季節がやってきた。売り場にはたくさんの手帳がズラリと勢ぞろい、どれを選んだらいいだろうかと頭を悩ます年に一度のイベントだ。そこで今回は今どきな手帳を4つ選び紹介してみたいと思う。手帳選びのご参考に。
■ LACONIC ポケットログダイアリー

今や手帳の一つのジャンルとしてすっかり定着している「ライフログ」。SNSなどでは日々のログを書いた素敵な手帳紙面をアップしているのをよく見かける。そうした投稿を横目で見つつ、やってみたいけどできるかなと悩んでおられる方々にこの手帳はオススメ。

とてもコンパクトなポケットサイズ。この小ささなら日々のログも気軽にできそうだと、そう思えてくる。ライフログページは適度にフォーマット化されている。天気、気候、食事の内容などの欄があり、そこを埋めたり塗ったりするだけでいい。5mm方眼のメモスペースにはToDoリストを書いたり、一言日記などを綴ったりと自由に使える。


日付のないフリースタイル。つまり毎日書かなくてもいいのだ。そしていつから始めてもOK。この強制力のなさがいい。日々のライフログだけでなく、旅行をした時の記録、推し活ログ、習い事のログなどシーンをまとめて書いていくのも良い。

ライフログページは184ページ(6ヶ月分)あり、その他マンスリーテーマ、フリーのマンスリー、ウィッシュリストなどもある。小さくライフログのはじめの一歩が踏み出せる。
[ラコニック ポケットログダイアリー B7 ベーシック 各色 税込1,540円]
[ラコニック ポケットログダイアリー B7 窓付き 各色 税込1,650円]
[ラコニック ポケットログダイアリー B7 ハードカバー 各色 税込1,870円]
[ラコニック ポケットログダイアリー B7 メタリック 各色 税込2,750円]
*記事執筆時点ではまだ手帳が完成していませんでしたので、紙面の画像はサンプルを元にしています。
■ MATOKA ミニマンスリーダイアリー

こちらもポケットサイズのコンパクトな手帳。先ほどよりもこちらの方がスリムになっている。最近のスマホよりもずっと小さい。

表紙を開くと見返しと呼ばれる厚紙に2024年カレンダーがある。そのすぐ後にマンスリーページが2024年1月〜2025年3月まである。それ以降は全て5mm方眼。ノートページがたっぷりあるとてもシンプルな構成だ。



後ろの見返しにも同じようにカレンダーがある。こちらは翌年の2025年。見返しスペースをとてもうまく使っている。

こうしたポケットサイズのマンスリー手帳は、これまでどちらかと言うとビジネス手帳でよく見かけた。カジュアルデザインでは新しいと思う。細かな予定はスマホで管理して大きな予定だけを手帳に書きたいという人にオススメ。

[マトカ ミニダイアリー 月間 B7 ワンポイント 各種 税込1,100円]
[マトカ ミニダイアリー 月間 B7 フローラ 各種 税込990円]
[マトカ ミニダイアリー 月間 B7 ベルト付 各種 税込1,320円]
■ ダイゴー isshoni. 仕事まとめ

これはあらゆる予定やタスクをまとめて一冊で管理できる懐の深い手帳。マンスリーとウィークリーの2タイプ(サイズはそれぞれA5とB6)。マンスリータイプは見開き2ページを使った月間カレンダーページがある。余白もたっぷりあるのでゆったりと計画が立てられそうだ。基本はこのマンスリーでスケジュール管理を行い、後半のページは自由に使っていける仕様になっている。ノートは1ページを1/2に分割した日付のないデイリーフォーマット。打ち合わせメモやToDoリストなど必要なときだけ書き込んでいける。


そしてウィークリータイプは月間カレンダーが見開きで2ヶ月。こちらは2ヶ月間を俯瞰していける。ウィークリーは王道のレフト式。ただ予定欄は小さくノートスペースがたっぷりとある。


いずれのタイプも全ページにわたって2.5mm方眼が敷き詰められている。自由度は保ちつつ、方眼を頼りに綺麗に書いていける頼もしいフォーマットだ。
巻末には毎日やること、そして毎月この日にやることをまとめておける便利なページもある。

ペンホルダーは表紙にあるユニークな仕様。しっかりとペンがさせ、手帳に書くときは邪魔にならないのもいい。ペンとカバーとのコーディネイトも楽しめそうだ。

[ダイゴー isshoni. 仕事まとめ 月間 B6 オレンジ 税込2,530円]
[ダイゴー isshoni. 仕事まとめ 月間 A5 オレンジ 税込2,640円]
[ダイゴー isshoni. 仕事まとめ 週間レフト B6 グリーン 税込2,970円]
[ダイゴー isshoni. 仕事まとめ 週間レフト A5 グリーン 税込3,080円]
■ NOLTY エクリ(ロフト限定カバー)

このフォーマットを見たとき、これは今どきのワーク&ライフスタイルにぴったりだなと大きく頷いた。見開き2ページに1週間の日付が横に流れていく。紙面は2つの記入エリアに分かれている。上の方は多分予定を書くのだろうスペース。時間軸はなく、これがとにかく小さい。これまでの手帳の常識からしたら相当な小ささだ。それ以外の大きなスペースはひたすら3.5mm方眼のノートスペースが広がっている。つまり予定の記入スペースは少なく、それ以外のメモが大半というレイアウトだ。

確かに最近の自分を振り返ってみても、アポイントは1日に1〜2件くらいのものだ。それに対してタスクやToDoは1日に10個はかるくある。そうした予定の変化を見事に捉えたフォーマットと言える。

方眼ノートはToDoだけでなく、ノートスペースとして使っていってもいい。

巻頭にはマンスリーページが2023年12月〜2025年1月まである。後半には3.5mm方眼だけのノートがたっぷりとある。

[ロフト限定 NOLTY手帳 エクリ 週間バーチカル B6 各色 税込1,925円]
[ロフト限定 NOLTY手帳 エクリ 週間バーチカル A5 各色 税込2,090円]
手帳はその時代の多くの人たちの暮らし方や働き方が反映されていると、今回の4冊を見て改めて思った。私たちも知らず知らずのうちに時間の過ごし方にも変化が起きているのかもしれない。それに合わせた手帳を選んでみるのもいいと思う。
おかげさまで「文具は別腹」は100号を迎えました。いつもご覧いただきありがとうございます。それを記念しまして次回は100号記念特別号として、いつもと違うテイストでお届けします。私のリアルな文具買い物を紹介するという内容をご紹介します。ぜひご期待ください!
ご紹介した商品は、全国のロフト各店舗・ネットストアにて取扱っております。取り扱い内容は店舗により異なる場合がございます。詳しくはご希望の店舗までお問い合わせください。
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記事配信日:2023/10/27