文房具を見るとなんだかわくわくしませんか。高い機能性や優れたデザインなど文房具の楽しみの幅は広がっています。奥深い文房具の世界で新しい出会いを求めるみなさまに選りすぐりの文房具を紹介。宝箱を開けるようなワクワクをお届けします。（毎月第二金曜日配信）

10月に入り全国的に秋らしい気候になった地域が多いのではないでしょうか。肌で秋を感じるこの頃におすすめしたいのは「読書の秋」に使いたい文房具です。本を読む際にプラスすると読書の効率がぐっと上がる文房具を見ていきましょう。

■ポスト・イット　透明スリム見出し（３M）

趣味の読書や資料の文献を読む際に筆者が長年愛用しているのは正方形の黄色い付箋でおなじみの「ポスト・イット」シリーズ。
「ポスト・イット」は３Ｍ社の貼ってはがせるメモの商品名ですが、付箋のことを「ポスト・イット」と呼ぶ方がいるほどに世界的に有名なブランドです。
しっかりと紙面につく粘着力と紙面からはがした際に粘着剤が残らないという他に替えの効かない唯一無二のシリーズといって間違いないでしょう。

その中でも読書におすすめしたいのは透明なフィルム付箋でつくられた細いポスト・イットです。９色カラーが一つのケースに入っていて、半分ほどが透明になっています。
幅が細いため本文の行にフィットするこのサイズが魅力です。本文のどの部分に注目したのか、書き込みはしたくないけれどわかりやすいように印をつけたい時にぴったりです。

ペンケースに入れられるほどにコンパクトなサイズなので日ごろから持ち歩いて出先でさっと取り出せて便利ですし、通勤通学時にポケットに忍ばせておけばちょっと気になった部分や後から見返したい部分に貼って帰宅後に確認する際にも役立ちます。

なお、ポスト・イットに限らず付箋は人から借りた本や図書館で借りた本には使わないよう注意しましょう。本文の印刷がポスト・イットについてしまったり、目に見えないレベルの物質が本に残ってしまったりする場合もありますのでトラブルを避けるためご自身が所有する本にのみお使いください。

[3M ポストイット　透明スリム見出し 税込583円]

■スタイルブックマーカー（ラコニック）

書店で販売している本に挟まっているスリップにも似ているこちらはしおり感覚で本に挟んで使えるメモです。

短冊状になったメモを折ってページにはさんで使用します。

しおりはシンプルな長方形の厚紙であることが多く、折って使うタイプではない物が多いので本を読んでいる際にうっかりしおりを落としてしまうこともあります。
しかし、ひっかけるタイプであれば落ちる心配はありません。

「スタイルブックマーカー」にはいくつか種類があり、読書に特化した「Reading Memo」には本のタイトルや本の内容のメモを取るスペースがあります。普段はしおりとして使いつつ、メモとしても使えますよ。

「Reading Memo」には縦書きタイプと横書きタイプがあるので、読んでいる本の書式に合わせて使うとメモもスムーズにできそうです。

[ラコニック スタイルブックマーカー 読書メモ 縦書き 税込330円]
[ラコニック スタイルブックマーカー 読書メモ 横書き 税込330円]

■スタイルフィット　ホルダー・リフィル　（三菱鉛筆）

本を読みながらメモを取る方におすすめしたいのは「カスタマイズペン」と呼ばれる多色ボールペンです。「カスタマイズペン」とは一般的な多色ボールペンと違い、リフィルがセットされてない空のホルダー（軸）とリフィルを購入してユーザーが自由に組み合わせることができる物です。
日本の主要筆記具メーカー各社からそれぞれ発売されているカスタマイズペンがありますが、今回は三菱鉛筆の「スタイルフィット」シリーズをご紹介します。

ホルダー（軸）はセットできるリフィルの数が３色、４色、５色と選べるため、自分が使う分の色がセットできる物を選びます。（※ショップの在庫状況により全てのホルダーが揃っていない場合があります）

リフィルは、ゲルインク、油性インク、シャープから選ぶことができます。
ゲルインクは0.28mm、0.38mm、0.5mmの三種類、色は16色と豊富な展開です。多色ボールペンは黒・赤・青・緑というイメージがありますが、「黒・スカイブルー・ベビーピンク・マンダリンオレンジ」など好きな色の組み合わせを作れます。

さらに油性インクは滑らかな書き心地で人気があるジェットストリームインクの0.5mm、0.7mm、1.0mmが揃います。
仕事で使う黒は油性の0.7㎜、読書の時には書き込みに便利なベビーピンクの0.28㎜にするといったアレンジもできますね。

[三菱鉛筆 スタイルフィット 4色ホルダー(クリップ付) 各色 税込242円]
[三菱鉛筆 スタイルフィット リフィル ゲルインク 0.28mm 各色 税込110円]

読書の効率を上げる三種の神器
読書は本を読むだけと思いきや、後から見直したい部分に印をつけたり、読んだ時の自分の考えを書き込んだり、思考のサポートをしてくれる文房具を使いながら行うとぐっと読書の効率が上がります。
借り物の本に付箋をつけたり書き込みをしたりしないという注意点を守りつつ、ぜひこの秋の読書のおともに文房具を取り入れてみてください。

（菅　未里）

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記事配信日：2023/10/13