コトキジ KOTOKIJI

【連載】「文具は別腹」その54

システム手帳を気軽に&多機能に使う

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#文具は別腹 #雑貨モノ知り

甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋(つちはし)が、その使い心地も含めてご紹介していきます。(毎月第二金曜日・第四金曜日配信)

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ここ数年システム手帳が盛り上がってきている。1980年代の第一次ブームの時は、主にビジネスユースで男性のユーザーが多かった。それが今回のブームでは、仕事だけでなく様々なプライベートシーンでも使われている。しかも女性ファンが格段に増えている。ページを自由に編集でき、カスタマイズも楽しめて自分なりの世界観が作り出せるというところに人気が集まっているようだ。

そのシステム手帳に新しい流れを感じさせるアイテムがこのほど登場した。アシュフォードのリフィルパッドポーチである。これはシステム手帳を気軽に使えて、それでいてこれまでのシステム手帳とは一味違った新たな楽しみ方が味わえるものになっている。

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■ カジュアルなポーチスタイル

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ふっくらとした合皮素材のポーチ。サイズはバイブルサイズとミニ6サイズの2タイプがある。ジッパーを開けると、リングの付いたリフィルパッドというものが一冊標準でセットされている。

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こうして中を見ると、なんだこれまでと同じシステム手帳ではないか、そう思われるかもしれない。しかし違うのである。そのリフィルパッドは取り外せるようになっているのだ。

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そもそもシステム手帳とは、ジャケットと呼ばれるカバーとリングバインダーで成り立っている。その2つを分けてしまっているところが新しい。この後詳しくご紹介していくが、この2つを分けたことで様々な使い方ができるようになる。

■ リフィルパッド単体で使う

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様々な使い方ができる一つ目は、取り外したリフィルパッド単体にして使うというものだ。プラスチックの台紙は厚みがあるので、手にしたままでもしっかりと安定して筆記できる。

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書き終わったページは後ろに折り返していくこともできる。さすがにリングノートのように完全には折り返せないが、どんどんページをめくりつつ書いていくことは快適に行える。さながらメモパッド感覚でじゃんじゃん書いていける。

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■ 1コさしスタイル

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次の使い方はリフィルパッドをポーチにセットしていく、言わば「1コさし」。一般的なシステム手帳の使い方ができるようになる。一つ違うのは、ペンがたっぷりと収納できるところだ。ポーチの内側にはスペースが色々と設けられている。左側にはジッパー式のメッシュポケットがある。ペンだけなら10本くらいは余裕で収納できる。

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個人的に嬉しいのは、新品の鉛筆も入れられるところ。新品の鉛筆は結構な長さがあるのでペンケースによっては入りきらないことがあった。これはもう、ペンケース内蔵のシステム手帳と言ってもいいくらいである。

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ポーチの右側には大小のメッシュポケットがある。名刺やふせん、クリップなどをキッチリと分けて収納できる。

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よく使うペンは、別売りのペンホルダーリフィルをセットしておくのもよい。ポーチの幅はゆとりがあるのでこうしてペンホルダーをセットしたままでもジッパーは楽々閉られる。仕事に必要な文具を色々とセットしておけば、これ一冊を持っていれば仕事ができてしまう。

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M6サイズの方も、小さいながら収納力はなかなかのもの。

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■ 2コさしスタイル

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リフィルパッドは別売りもされている。それを1つ追加することで「2コさしスタイル」が楽しめる。左側のペンケースに使っていたジッパーポケットに差し込んでいく。少しグラグラするが、ジッパーをギリギリまで下げれば多少安定する。

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こうすると、2冊のリフィルパッドを同時に開くことができ、「Wウィンドウ」になる。たとえば、スケジュールとノートの2冊をセットしておけば、予定をチェックしながらメモを取ることができる。

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バイブルサイズのリフィルパッドとミニ6サイズをセットすることも可能だ。

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M6サイズの方も「2コさし」を楽しめる。

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■ 3コセットスタイル

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次は、3冊のリフィルパッドをセットするという究極版。さすがに3冊目はポーチ側でセットするところがない。私は、差し込まずに挟み込むだけにしている。中のリフィルの枚数にもよるが、それほどたくさん入れなければポーチのジッパーが閉められる。

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そこまでして3冊セットする意味はどこにあるのか。それはより広がりのある使い方へと私たちを誘ってくれるからだ。Wウィンドウにもう一冊加わり「トリプルウィンドウ」になるのだ。スケジュールにノート、アイデアメモといった具合に様々なノートを同時に広げて全体を見渡しながら作業を進めることができる。いちいちページをめくりつつチェックするのと違い、一度に全ての情報を見ることができる心地よさは格別である。

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こうした2冊使い、3冊使いをしていく時に、リフィルパッドをあらかじめカテゴリーごとに分けておくと良い。先ほどのようにスケジュールのリフィルパッド、ノート、アイデア、さらにはデータや工程表などなど。そしてその日の仕事に合わせて必要なリフィルパッドを選んでポーチにセットしていく。ちょうどカートリッジをセットしていくようなイメージだ。このようにこれまでとは少し違う広がりのあるシステム手帳スタイルが楽しめる情報管理ツールである。

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[アシュフォード リフィルパッドポーチ バイブル 各色 税込3,850円、ミニ6 各色 税込3,300円]
[デザインリフィルパッド バイブル 各種 税込2,970円、ミニ6 各種 税込2,530円]

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記事配信日:2020/12/25

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