甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋(つちはし)が、その使い心地も含めてご紹介していきます。(毎月第二金曜日・第四金曜日配信)
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まだまだ暑さの残るこの時期だが、文具売場では早くも来年2021年の手帳が並びはじめている。2021年版手帳というと、少し余裕を持って2020年の11月や12月あたりから記入スペースが用意されている。そうした中で最近少しずつ存在感を増しているのが9月はじまり手帳だ。その年の9月からはじまり、翌年の12月までとタップリとしたスケジュール管理ができるのが特徴だ。たくさんの9月はじまり手帳がある中で仕事で活用できそうなラコニックのモダンクラシックダイアリーを取り上げてみたいと思う。
■ B6サイズ横型は大きく開く
手のひらにギリギリ収まるB6サイズ。このサイズのタテ型手帳はよく見かけるが、横型はちょっと新鮮だ。カバーには日本工芸で昔からよく使われている和柄がモダンに散りばめられている。ひとつひとつの柄は立体になっていて指先でも楽しめる。全体がマットな質感で指先に吸い付く。
ややきつめのゴムバンドを外し開くと、タップリと横に広がる。以前、この「文具は別腹」コラムで紹介したラコニックのスティック状の手帳より、横幅はさらに長いので開いたときのインパクトは結構大きい。
大きく広がるとは言え、デスクの上での使い勝手はよく、キーボードの手前にちょうどよく収まる。開きっぱなしにした状態で仕事をしても全く邪魔になることはない。
■ 必要最小限のページ構成
ページの冒頭にあるカレンダーは2年半弱をザッと見渡せる。その右には2020年9月〜2021年12月までの各月の主だった予定・目標が書き込めるスペースになっている。
その次にはマンスリーカレンダーページが続く。見開きで2ヶ月あるので中長期の計画も立てやすい。細かなところでは6週対応になっているのも嬉しい。
そして、この手帳のメインとなるウィークリーページ。月曜日から日曜日までが等間隔になったバーチカルタイプ。
時間軸はAM5時〜AM4時までの24時間仕様。この手帳はタテの長さがあまりないので、1時間分のタテの長さは、さすがに5mmとやや狭め。ただその分、1日の横幅は4.2cmとゆったりしている。
中央にガイドがあるので、2種類の予定をかき分けることもできる。極細のペンでキレイに書き込んでいきたいフォーマットだ。余計な情報がないので、自分なりに工夫をして色々と使いこなすこともできそうだ。
ノート(18ページ)、アドレス(6ページ)が続いた後に各種路線図というシンプルな構成。
しおりは2本付いている。やや長めになっているのは横型手帳ならでは。ペンホルダーもあるので、すぐに予定を書き出せる。
大きな手帳は携帯する際にかさばってしまう、一方ポケットサイズでは記入スペースがちょっと物足りないと感じられている方には、このB6横型手帳はひとつの選択肢となるかもしれない。程よい大きさで携帯しやすく、デスクでの収まりの良さもあって、なかなかバランスが取れた手帳である。
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記事配信日:2020/09/11