ロフトでは、お客様に店内で季節を感じていただくためにシーズンビジュアルを制作しています。その店頭を飾る楽しいビジュアルが、一体どうやってできあがるのか。ビジュアル制作の裏側レポート、その9をお届けします。
■今回のテーマ
私が実る、秋。
PLAYING AUTUMN
実りの、秋。それは、木々が実るだけでなく、
何かに打ち込んだ成果が実る季節のことでも、きっとある。
読書や芸術、料理に、筋トレ。
それがそれぞれの秋を取り入れて、自分の個性を、
色とりどりに実らせてほしい。
そんな風に願う、私たちロフトです。
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連載その9は、秋のシーズンビジュアル「PLAYING AUTUMN (プレイングオータム)」をご紹介します。それぞれの趣味の秋を思い思いにプレイするという意味を込めた「私が実る、秋。PLAYING AUTUMN」というコピーとタイトルと共に、趣味などに時間を割くことで自分自身も豊かになれる秋という季節を象徴するかのような、木の実がたわわに実った「木」をモチーフにしました。今回のビジュアルも、ロフトらしい遊び心ある表現を目指しています。さて、この木はどうやってできあがっていったのか、その制作風景を見ていくことにしましょう。
■季節外れに、木の実がたくさん
このビジュアルを実現するために、たくさんの木の実を集める必要がありました。ところが、このビジュアルを撮影した季節はまだ夏。花材を扱うお店にうかがっても季節外れの木の実たちはまだ取り扱っていません。いきなりのピンチです。
でも、大丈夫。なんとコレクターの方を紹介していただけることに。この時期なのに、たくさんの木の実を手に入れることができました。
■種類もいろいろ、大きさもいろいろ
松ぼっくりは、実は種類がいろいろあります。左からアカマツ、ウンナンショウ、クロマツ、スラッシュマツ、ダイオウショウです。大きいものは北米原産で、アメリカではクリスマスツリーの装飾にも使われています。
どんぐりもいろいろ。左上からコナラ、ナラガシラ、クヌギ、栗。下の段がシラカシ、マテバシイ、ナラガシラとアカガシです。栗は冷凍保存されていたものを栗農家さんから手配しました。
■集めた木の実を並べていく
主役の木の実が出そろったところで今度は秋らしい茶色の背景に並べていくのですが、そのまま置くと転がってしまうので、ひと工夫。ゴム粘土で固定することに。目立たない場所を選んで付けているので、写真には写りません。
並べてみました。どうでしょう?ここに幹や枝に見立てたリボンを加えると、どさっと豊作な「木」となる予定なのですが…。
■用意したリボンもさまざま
幹になるのはプレゼント用のリボン。光沢感のあるしっかりとしたものから、繊維の密度が低くく透け感のあるものまでいろいろな色や太さのものを用意しました。
■だんだん、実りの秋が見えてきた
木の実の間にリボンを置いていくと、だんだんと目指す「木」の全貌が見えてきました。
カタチが整ってきたので、カメラで真上からパチリ。
■リボンや周りの木の実にこだわって
はじめに置いてみた白いリボン。むむ、白が強すぎてちょっと派手すぎるかも。もっと秋のしっとりした感じにしたいので、色を変更します。
やってみてわかったのですが、色や太さで「これは木に見える」「見えない」とかなり印象が変わるのです。リボンをグレー系に変えてみたところ…、いい感じ。どうです、夏の色とりどりの木々が、熟してアンバーな秋の木々になった雰囲気が再現されているのはないでしょうか?
周りに木の実を散らして、あった方がいいのか、ない方がいいのかバランスを見比べていきます。細部にこだわりながら、リボンと木の実の組み合わせの実りの木ができあがりました。
■完成したビジュアルはこちら
完成した「実りの木」のビジュアルがこちら。このビジュアルのように、みなさんの暮らしの中の充実した時間もたわわに実るといいですよね。まだまだ外出しずらい日々が続いていますが、家の中でできる趣味などもいろいろあります。ぜひみなさんも、それぞれの秋を楽しんでくださいね。
この「PLAYING AUTUMN」の完成ビジュアルは、9月7日(月)から店頭でご覧いただけます。全国のロフト各店舗で見かけた際には、お近くからぜひこの実りの木をご覧いただけると嬉しいです。「PLAYING AUTUMN」のビジュアルは、ポスターやPOPのほかに動画もあります。動画はYouTubeのロフト公式チャンネルでもご覧いただけます。
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記事配信日:2020/09/07