甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋（つちはし）が、その使い心地も含めてご紹介していきます。（毎月第二金曜日・第四金曜日配信）

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すでに世の中にあるごくふつうのものでも、それらを組み合わせることでまったく新しく生まれ変わり便利になるということはよくある。文具で言えば、鉛筆に消しゴムを付けたもの。これは大発明と言えるだろう。身近なものでも結びつけるとガラリと変わってしまう。その意味で言えば、これもその組み合わせ方が実に絶妙。ロール式のテープと付せんを合体させて、さらに方眼罫まで加えている。

■ 長さを自由に決められる

幅5cmとタップリとしたロール式になっている「メモックロールテープ」。目にも鮮やかなイエローの表面には5mm方眼が敷きつめられている。一般の付せんは予め大きさが決まっている。なにかを書き込む時、その大きさに合わせて文字の大きさを調整していかないといけなかった。しかし、このロール式は好きな長さでカットできるのでフレキシブルだ。

長さが自由に決められると言ってもタップリの長さが常に必要ということでもない。ほんの少しの長さを使いたいということもある。たとえば、方眼の目盛りの3つぶんだけということもあるだろう。こうした短めにしたい時は、その分だけ付せんを引き出したところで、いったんロール付せんをテープカッターに押し当てて折り目をしっかりとつける。

こうすると短めでもキレイにカットできる。方眼には、こうしたカットする時の目印、長さ確認がしやすいという利点もある。

■ オススメの使い方

まず、ファイルのラベルやインデックスに使うという用途がある。プロジェクト名は長かったり短かったりまちまち。そこは長さの調整が効くロール式ならピタリと合わせられる。5cm幅を少し細くしたければハサミで切っていけばいい。方眼は切る時のガイドにもなる。付せんと違いヒラヒラせずにしっかり貼れるので安心。プロジェクトが終わればキレイに剥がせる。

一方この5cmというタップリとした幅を活かして、ToDoリストとしても使うという手もある。その日のToDoの量にあわせてここでも長さ調整は役立つ。方眼フォーマットはToDoの□（チェックボックス）も書きやすい。

また、手帳にも便利に使える。予め手帳の巻末ノートページに適当な大きさにカットしたロール付せんを貼ってストックしておく。出先のMTGなどで突発的なToDoが出て来たら、そのストックしておいてロール付せんに書いて、手帳の翌日の所に貼っておく。こうしておけば翌日に手帳を開いた時に必ず目にすることになる。

さらに、こんなシーンでも威力を発揮する。ちょっとニッチなシーンだが、きっと多くの方が経験をしたことがある思う。朝、家族から仕事帰りに牛乳を買ってきてと頼まれたとする。そのメモをどこに貼っておくといいか。手帳に書いても忘れてしまう可能性が大きい。必ず思い出せる所でなくてはいけない。そこでいつも持ち歩く、交通系ICカードを入れているパスケースに貼っておく。そこに「牛乳」と書いてペタリと貼っておく。一日中牛乳のことを覚えておく訳にもいかない。それでは仕事に集中できなくなってしまう。仕事帰りの最寄りの駅に着いたその瞬間に思い出せればいいのだ。ICカードならその時に取り出すのでピンポイントで思い出せる。自分の行動導線の先にメモを貼っておくという発想だ。

このように幅広いシーンで使えるメモックロールテープ。デスクの上に置いておくと、これ以外にも色々な場面で便利だ！と実感できる場面はあると思う。

[ヤマト　メモックロールテープ ノート 方眼タイプ　税込605円]
[メモックロールテープ つめかえ 方眼タイプ　税込517円]

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記事配信日：2020/05/22