甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋（つちはし）が、その使い心地も含めてご紹介していきます。（毎月第二金曜日・第四金曜日配信）

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たくさんの情報の中で、ここは重要！というポイントを塗って目立たせるマーカー。これまでは蛍光色がその中心だった。とにかく目立って重要ということがひと目でわかる色合いだ。しかしながら、ここにきてその様子が少し変わってきたようだ。ビビッドな蛍光色だけでなく淡い色合いのものも人気を集めはじめてきた。このマーカーはその淡い色合いをより便利に使えるものだ。

■ 1本で2色のニュアンスカラー

これは2色を1本にまとめたタイプ、2トーンカラーマーカー「マークタス」。その2色がなんと同じペン先に付いている。

2つのペン先が付いていて、ちゃんとキレイにラインを引けるのだろうかと心配になる。実際やってみるとちょっとしたコツをつかんでしまえば上手くいく。片側のペン先を紙に添える時に左側からそのペン先の様子を少し覗き込むようにすると私はうまくいった。はじめのうちは2色のラインを引いてしまったりするかもしれないが、慣れれば上手くできるようになる。

このペン先に2色があるというのは、クルリとペンを半回転させるだけで色替えができるのが最大のメリット。いちいちキャップを付け外ししたり、反対に持ち替えなくても済む。頻繁に色替えをする時に大いに威力を発揮してくれる。

■ 控えめ＆消し込みが選べるニュアンスマーカー

この2トーンカラーマーカー「マークタス」には、色々なカラーの組み合わせがラインナップされている。大きく2つのタイプに分かれる。目立たせるカラー＋控えめカラー、そして目立たせるカラー＋めかくしカラーという組み合わせだ。キャップの色あいが違うので、区別をつけやすい。

いずれのタイプも基本色としてピンク、グリーン、イエロー、ブルー、パープルの5色の目立たせるカラーがある。「目立たせる」とは言ってもどれも落ちついた色合いになっている。

控えめカラーの方は、その目立たせカラーをワントーンさらに控えめにした色がセットされている。めかくしタイプは、基本の目立たせカラーとグレーとの組み合わせだ。

よく出来ていると思ったのは、ペン先だけを見てもどちらの色かが大体わかるようになっているところだ。

とても重要なものは、目立たせカラーで塗り、ちょっと重要というものは控えめカラーという具合に使い分けられる。

めかくしカラーのグレーはToDoリストの終了したものを上から塗っていけば消し込みができる。もともとの文字もしっかりと読めて、終わった！という印象をしっかりとつけられる。

目にチカチカしない優しいトーンのノートづくり、手帳に、そして資料のポイント整理にと、ほどよいニュアンスのマークを付けることができる。情報の整理が楽しくなるマーカーだ。

[コクヨ　2トーンマーカー マークタス 各色　税込165円]
[コクヨ　2トーンマーカー マークタス 5本セット　税込825円]

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記事配信日：2020/05/08