コトキジ KOTOKIJI

“イグルー”でもっと自由に雪中泊!

作るのは意外とカンタン、イグルー作り

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#イベント #やだ、かっこいい #形から入ってみよう #見せびらかす

“イグルー”とは、雪のかたまりで作るドーム型の家のこと。イグルーの中でお鍋をつついたり宴会をひらいちゃうこともできちゃいます。

しかし、雪を積むだけの単純作業と思いきや、じつはとっても奥が深いイグルー。今回はイグルー作り名人の米山さんに、カンタンに作れちゃうを方法を教わりました!ぜひ今年の冬にイグルー作りに挑戦してみはいかが?

■今回教えてくださったのは、米山 悟さん。

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今回、われわれがおんぶにだっこで指南いただいたイグルー作りのエキスパート。
山歴は30年以上。登山口周辺の美味しい店にも詳しい。

■イグルー作りに欠かせない道具

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雪を持ち運ぶ作業が続くため、濡れに備えて予備のグローブの携行がマスト。
左のグローブはネオプレーン製の釣り用だが、イグルー作りとは好相性だった。
米山さんは万が一のときに焚き火用の木も切り出せるよう、スノーソーではなく通常のノコギリを愛用。

■イグルー作りの適地は「雪が吹き溜まった場所」

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イグルー作りに適しているのは、風によって雪が吹き溜まり、周囲よりやや小高くなっている場所。その理由は他よりも堆雪量が多く、下の雪が圧雪されて固まっているため。また、入口を掘る際も斜面側を掘ればすぐに貫通するため、平地より作りやすいといえる。

1.場所を確保し、新雪を取り除いて踏み固める

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①適地を見つけたならば、まずは掘る範囲の目安となる円をショベルで描いておく。2~3人用のイグルーならば、直径1.5mの円が妥当。

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②その後、おおよそ30cmほど積もっているサラサラの新雪(ない場合もある)の層をショベルでかき出す。

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③新雪をかき出した後は、後に土台となるその下の層の雪を踏み固めておく。

2.大きめのブロックを切り出して土台にしていく

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①踏み固めた層をノコギリで切り出していく。このブロックが土台となるため、大きめで安定した形状がベター(目安は30×30×50cm)。

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②それを掘った穴の端に並べていく。上向きの面をノコギリで平らに削っておくと、その後のブロックが積みやすくなる。

3.大きめのブロックをもう一段積む

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さらに下の層の雪も切り出し、天井を作るべく極力内側へとずらしながら土台の上に積んでいく。
このあたりまで掘れば、切り出す雪の強度もかなり増してきているはず。ブロックのサイズは前の工程と同じでOK。均等な大きさのブロックを切り出すよう心がけよう。

4.細長く切り出したブロックで天井穴を縮めていく

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側面から雪を切り出す際は、上下から斜めにノコギリを入れて切り出す。ブロックを割らないよう慎重に。

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長方形のブロックの見本。大きさの目安は20×20×50cmほど。深く掘った場所からなら、軽くて丈夫な雪のブロックが切り出せる。

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土台としての大きめのブロックを2段積んだ後は、側面から最初のブロックよりもやや薄く、細長いブロックを切り出して積む。
上の写真のように、大きなブロックの間に橋をかける要領で積んで、天井の穴を狭くしていく。これを何段か続けて積んでいく。

5.さらに薄いブロックで天井穴を埋める

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このブロックは屋根瓦ほどの大きさが目安。厚さは5~7cmで、なるべく広い板状のものがベター。前の工程で切り出したブロックを横半分にカットして使ってもよい。

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天井の穴があと少しで埋まる、というタイミングになったら、今度は前の行程よりも薄く、小さく切り出したブロックで全体の高さを微調整しながら穴を塞ぐ。積み方は前の工程と同様に、並んだブロックに橋をかける要領で。

6.吹き溜りの斜面側に入口を作る

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天井が塞がればもう完成は間近。次は斜面側の壁に出口を作る工程。ショベルで掘っても良いが、無理に大きな出口を掘ろうとすると、屋根が崩落する危険があるので要注意。足で蹴り出しながら貫通させてもOK。室内空間を広げるために削った壁面の雪も、この出口から排出させる。

7.詰んだブロックの端を切り取るなどして、隙間を埋める

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ほぼ完成と言っていいが、ルポ内での失敗のとおり、積み重ねただけの屋根はまだまだ隙間だらけだ。積んだブロックの端などをノコギリで切り取って、隙間にはめ込んでいく。この工程の丁寧に行なうことで快適さがグンと増す。さらに細かい隙間は手ですくった雪で埋めておこう。時間が経つと雪が締まり、しっかりと塞がれる。

完成!!

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提供:枻出版社

媒体名:PEAKS 2015年3月号 No.64

今月号では「もう少し雪山を楽しんでほしい!」という願いを込めて「雪山で遊ぶ!」と題した特集を組みました。バックカントリースキーに雪山テント泊、スノーシューにアイスクライミング、そしてイグルーで雪中泊(?)など、登山じゃなくても雪山の雰囲気を楽しめ、さらに遊びのなかから雪山登山に有用な技術も学べてしまうアクティビティを紹介!

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記事配信日:2015/12/11

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