甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋(つちはし)が、その使い心地も含めてご紹介していきます。(毎月週第二金曜日・第四金曜日配信)
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今、カレンダーが人気だという。
カレンダーには予定を俯瞰できる良さがある。そしてなにより多くの人にとってスケジュール管理の基本であるという点も広く支持されている理由なのだろう。誰しも日にちや予定というものを意識し始めるようになったのは、おそらく家庭のリビングルームなどに貼ってあったカレンダーではなかっただろうか。子どもの頃、誕生日やクリスマスまであと何日と指折り数えたという経験はあると思う。多くの人にとって日付けや予定を把握する上でベースになっているのがカレンダーなのである。今も、カレンダーの多くは「日曜日はじまり」だ。手帳では「月曜日はじまり」が主流になりつつあるが、カレンダーはその基本スタイルを保ち続けている。ちなみに、私個人は頭と体にこうしたカレンダースタイルがすっかり染みついているので日曜日始まりマンスリー手帳を愛用している。
さてさて、今回はそんなカレンダーの中からスケジューリングがしやすくなる2アイテムを選んでみた。
■ 予定を貼って書き込むカレンダー
これは、いわゆるデスクカレンダー。リング式になっていて一般的なものより横幅があるのが特長。というのも右側にフィルムふせんがセットされているのだ。カレンダーにふせんを貼って予定を管理している方も多いと思う。仮の予定をひとまずふせんで貼っておけば、変更になった時に剥がして移動がしやすいという良さがある。ただ既成のふせんだと大きすぎたり小さすぎたりとピタリと収まらないことがある。
これは専用ふせんということで日付けのマス目にピタリと収まる。しかも半透明なので下地が透けて見える。一日丸ごと貼れる大きなふせん、そして小さいサイズが2種類ある。
マーカー的に印を付けて貼るだけでなく、ふせんに書き込むこともできる。フィルム素材なので、鉛筆や油性ボールペンだと書きやすい。
ふせんには色々なカラーが用意されているので、カラフルなカレンダーになりそうだ。
■ 壁になじむカレンダー
こちらは、カレンダーそのものがマスキングテープ素材で作られているタイプ。一枚一枚が独立していて裏面全体が貼って剥がせる粘着になっている。
マスキングテープ素材ということで壁に貼った時にすっかりと馴染む。
一ヵ月ずつのカレンダーが独立したシートになっているのを活かし、二ヶ月や三ヶ月など並べて貼ることもできスケジュールを中長期で俯瞰できるのがメリットだ。
また、サイズがA5という程よい大きさなので、壁だけでなくファイルやノートに貼って使うこともできる。
仕事が忙しく立て込んでアタフタとしてしまった時、落ちついて予定を見直そうと手にするのは、私はいつもカレンダーだった、それを見てあとどれくらい余裕があるかをチェックしていた。困った時に頼りになるのは、やはり昔から馴染みのあるカレンダーなのだろう。カレンダーにはそうした頼もしさがある。
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記事配信日:2019/12/27