甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋(つちはし)が、その使い心地も含めてご紹介していきます。(毎月第二金曜日・第四金曜日配信)
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仕事でよく使うクリアホルダー。
ちょっとした書類の整理に使ったり、社内会議やクライアントとの打ち合わせで資料を持って行く時に入れたりと、とりあえず資料を入れておく時の定番的アイテムだ。ただ、そのクリアホルダーを使っていて、もっとこうだったらと思うことはないだろうか。
このコクヨ「ハードクリヤーホルダーMOTTE」は、そうしたクリアホルダーの不満点をそれはそれは見事に解決してくれている。
■ ナヨッとしない
たとえば、デスクに置いてあるファイルボックスにクリアホルダーを入れていて、クリアホルダーがナヨッと曲がってしまうことがある。特に中に入れている書類が少ないと起こりがちだ。この「ハードクリヤーホルダー」は、その名のとおりハードなつくり。中に書類を入れていない状態でもビシッとしたコシがある。そのコシの秘密は、ホルダーの内側にまるで下敷きのような厚みのあるシートが内蔵されているのだ。それにより書類を一枚入れただけでもシャキッとして扱いやすい。シャキッとしている方が中の書類の重要度も心なしかアップするような気がしてくる。
なお、このホルダーは中央の厚めのシートの両側が収納スペースになっているので、2カ所に分けて書類を分類して整理できるようにもなっている。
■ 書類がすべり出ない
実は、こちらの不満点の方が多くの人が日頃感じていることかも知れない。クリアホルダーは2辺が開放されている作りになっている。そのため、ふとした時にクリアホルダーを斜めにしたりすると中の書類がすべり出てしまうことがある。クリアホルダーはそういうものだと半ば諦めている人も多いと思う。
この「ハードクリヤーホルダー」には、ストッパーが付いている。右上角には斜めのベルトがあり、入れた書類の角をそこに差し込んでおく。
加えてホルダーの角もそのベルトに差し込んでおけば書類が滑り出すことはない。それでいて、あくまでもフラットさを維持しているという点もよい。
コピー用紙なら両面それぞれ10枚ずつ、合計20枚を収納できる。
クリアホルダーというと、もはや私たちの身の回りでは当たり前の存在だ。会社のあちこちにあるし、普段仕事をしていて他の人から書類が回ってくる時もクリアホルダーに入ってやってくる。引き出しを開ければ5枚〜10枚くらいは溜まっているものだ。ということもあって、クリアホルダーは自分で買うという位置づけの商品ではないという印象がある。
でも、この「ハードクリヤーホルダー」は是非とも自腹で買いたいと思わせる魅力がある。ロフトのファイル売場でひっそりと並んでいるので、探してみて欲しい。目印は右上角にあるストッパーだ。そこに「MOTTE」というロゴがある。
[コクヨ ハードクリヤーホルダーMOTTE 各色 税込253円]
ご紹介した商品は、全国のロフト各店舗・ネットストアにて取扱っております。
これまでの「文具は別腹」連載バックナンバーはロフトアプリ外、ネットストアの特設ページにてまとめてご覧いただけます。
記事配信日:2020/01/10