コトキジ KOTOKIJI

【連載】「文具は別腹」その27

「ねり消し」の消すだけでない便利な使い方

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#文具は別腹 #雑貨モノ知り

甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋(つちはし)が、その使い心地も含めてご紹介していきます。(毎月第二金曜日・第四金曜日配信)

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ロフトの画材売場で見つけたアイテム。

画材売場には面白いものが色々と揃っているので、私はよく足を運ぶ。絵を描いたり、製図をしたりという本格的なものがたくさん並んでいる。プロの雰囲気というものがそれらの商品には漂っていて見ているだけでも楽しい。

絵を描いたり、製図をしなくても、これらの商品は私たちの普段の仕事や暮らしの中でも十分に使える。というか、使いやすいものが多い。ちなみに、私がふだんノート用に使っているシャープペンは製図用のものだったりする。線や必要な数字を書くことに徹した作り込みは、普段使いにも適している。

そんな画材売場で控えめ置いてあったのが、このねり消しだ。

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■ 消し方がちょっとユニーク

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基本は書いたものを消すのが、一番の仕事である。まずは、その使い方から。

私たちが普段よく使っている消しゴムとは、消し方がちょっと違う。消しゴムのようにこするのではなく。消したいところめがけて、押さえて消していくのだ。

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少し力を入れて押してみると、文字がねり消しに吸い付いてくる。これを繰り返してポンポンと押していくと文字が段々と消えていく。なかなか新鮮な消し心地である。

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こうして消していくと、ねり消しはだんだんと黒鉛で黒ずんでしまう。そのままではうまく消せないので、新たに消す時には引っぱったり、こねたりしてキレイな面をこしらえていく。ちなみに、こすっても消せないこともないが、いかんせんフニャフニャとしているし、紙の上での滑りもあまりよくない。

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ねり消しのよい所は、消しカスが出ないところだ。自らの体のうちに消したものをどんどんと取り込んでいってくれる。また、消したいところの大きさに合わせてねり消しを変形させることもできるので、ピンポイント消しができたりもする。

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■ ブツ撮りの時にも大活躍

消すという仕事以外に、とても便利な使い方がある。ブツ撮り、つまり文具や小物を撮影する時に使えるのだ。たとえば、ペンを撮影する時、クリップを上向きにした方が見た目にもいい。しかし、ペンは丸い軸が多く、テーブルなどの上ではクリップを上に向けて固定するのは難しい。そぉっと置いても、いざ撮影をしようとした時にコロッと転がってしまうこともあったりする。

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それを固定するのに、ねり消しを使う。小さくちぎったねり消しをペンの底面に付けて、テーブルの上に固定する。転がらずしっかり固定できる。

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私は仕事柄文具を撮影することが多いので、この用途でよく使っている。この使い方はプロのカメラマンさんに教えて頂いた。プロのカメラマンさんの間ではよく使われているワザだという。

インスタグラムなどで小物の撮影をする時などにも、大いに使えると思う。

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私は消すよりも固定する用途でもっぱらよく使っているねり消し。自宅の書斎、事務所にも常備している。コネコネしたり、ピーッと伸ばしたりしている時の感触も気持ちよく癒される。

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これまでの「文具は別腹」連載バックナンバーはロフトアプリ外、ネットストアの特設ページにてまとめてご覧いただけます。

記事配信日:2019/09/13

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