甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋(つちはし)が、その使い心地も含めてご紹介していきます。(毎月第二金曜日・第四金曜日配信)
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ふだんの生活ではあまりないが、ごくたまに暗がりの中で書かなければならないことがある。
たとえば、セミナーを聞きに行ってプロジェクターを投影するため部屋の照明が暗くなった時、照明のない倉庫で作業をする時、またキャンプに行ってテントの中で一人日記を書く、寝ている時に夢のなかですごいアイデアがひらめき、これは書いておかなければという時などだ。改めてあげてみると意外にありますね。
このペン「ライトライト」はそうしたシーン向きである。
■ 暗がりの手探り状態でも扱いやすい
これは、ライトを内蔵したボールペンだ。以前からこうしたペンはあったが、今回のものは進化を感じる。なんと言っても、その操作性のシンプルさがよい。これはボールペンではよくあるノック式。ノックをするとペン先からカチャリとペン先が出てくる。もう一回ノックするとペン先が引っ込む。ここまではふつうのボールペンと同じだ。
そして再びノックをするとペン先が再び出てくるのと同時に今度はペン先のライトがピカッと光り出すのだ。この明るさにも進化を感じる。並ではない。そして、もう一回ノックするとペン先が引っ込んでライトも消える。
こう言葉だけで説明するとライトをつけるまでの動作がなんともまどろっこしいが、実は暗がりには適している。考えてみて欲しい。暗がりの中でライトをつけるための別なスイッチがあるとしたら、それを手探りで見つけなくてはならない。そのスイッチ入れてさらにペン先も出してはじめて書けるようになる訳だ。ノックを何回も押すというのは一見遠回りのようだが、日頃からやり慣れている動作だし、ノックだけという分かりやすい操作なので簡単にできる。手元がよく見えない暗がりでは大いに助かる。
■ 暗い場所でも快適に書ける・読める
これだけ明るいので筆記しようとする紙面を十分に照らし出してくれる。ペン先の周辺もほんわかと照らしてくれるので、暗がりで書くだけでなく何か資料をちょっとだけ読む、手帳の予定をチェックするといった時にも使える。
なお、ボールペンのインクがなくなれば替え芯が別売りされている。ライトの電池も交換可能となっている。LR626を4個、またはSR626(W・SW)を4個使用する。
ライト付きペンとは言え、暗がりばかりでなく、もちろん通常の明るい中でも使うことができる。カチッとノックすると数回に1回はライトがピカッとついてしまうが、必要がなければ再び2回ノックすればいい。バッグに忍ばせておくと何かの時にきっと便利だ。
[ゼブラ ライトライト 各色 税込 540円]
[ボールペン替え芯 BR-8A-4C ブラック 税込87円]
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記事配信日:2019/08/09