甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋(つちはし)が、その使い心地も含めてご紹介していきます。(毎月第二金曜日・第四金曜日配信)
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書いている途中で、芯がポキッと折れるとこちらの書く気持ちまで折れてしまう。
特に重要なことを書く時、思わず力んでポキッということがある。この「プレスマン」というシャープペンはそうした芯が折れることを防ぐ仕組みが色々と凝らされている。
■ プロのために作られた

このシャープペンは、そもそも速記をされる方や記者の方のために作られたものだ。つまり素早く、しかもたくさんの文字を書くことが求められる仕事のためのペンである。では、どんな点がそうしたプロの現場にしっくりとくるのか。

まず、ボディがとても軽い。「プレスマン」が生まれたのは1978年、今から40年も前になる。その頃はまだまだ鉛筆もよく使われていた。そうした鉛筆に馴染んだ人でも手にした時に違和感ない軽さを実現している。

▲太さもほぼ鉛筆ほど。
そして、芯にもこだわりがある。芯の太さは0.9mmと太め。当然、太ければ芯は折れづらくなる。また、標準装備されている芯は2Bということもあり、なめらかに書ける。

こだわりはまだある。「プレスマン」に標準にセットされている芯がおよそ10cmもあるのだ。一般的なシャープペン芯は6cm。書いていて芯が途切れてカチカチと次の芯が出るまで待つことがあるが、長ければその頻度も減る。
■ 思わず力んでも大丈夫
冒頭で紹介した書きはじめに力んで筆圧を入れすぎてしまうという状態にも対応している。必要以上に力をかけて書こうとすると、内蔵されたクッション機構が効いて芯が内側に引っ込んでくれるのだ。


そもそも芯が太いことに加え、このクッション機構も相まって書き始めのポキッはだいぶ抑えられる。
では、こうしたプロ仕様、私たちの普段の仕事で活かせるのだろうか。たとえば、仕事でアイデアを出す時などにもってこいである。なめらかに書け、芯切れ、芯折れもまずないので思考をとめることもない。

そして、最後に声を大にして言いたい。「プレスマン」は税込216円という実にリーズナブルな価格なのである。手の届きやすいプロ仕様のシャープペン。一度使うと手放せなくなる。

[プラチナ万年筆 プレスマン 各色 税込216円]
[プレスマン専用シャープ替芯 税込108円]
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記事配信日:2019/02/08