甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋（つちはし）が、その使い心地も含めてご紹介していきます。（毎月第二金曜日・第四金曜日配信）

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「あっ！ペンを持っていない。」

という経験をしたことはないだろうか。私も何度となくそうしたことがあった。いつもはペンを持ち歩いているのに、その日に限って持っていないということが。特にオフタイムの休日などに多い。こうしたことを防ぐのにいい方法がある。それは、いちいちペンを持たなくてもいいようにすることなのだ。

出かける間際にペンを持たなくっちゃということがあるから、持って行く日と忘れてしまう日が出てきてしまう訳。つまり、この「ペンを持つ」という行為から解放されればいいのだ。

■ いつも持ち歩いているものにペンを忍ばせる

要は、普段から必ず持ち歩いているものの中に予めペンを入れておけばいいのである。いつも持ち歩いているものと言えば、財布である。財布を持たずに出かけるというのはまずない。財布にペンを忍ばせておけば、いちいちペンを持たなくっちゃと気をもむこともなくなる。

とは言え、財布という限られたスペースに入るペンとなると選択肢は少ない。そんな中で、このゼブラ SLF1-miniはまさにその用途にピッタリ。長さ8.4cmほどなので、二つ折り財布の中央の折り目にさしておける。このペンのクリップはボディの上ほぼギリギリから出ている。そのため財布にさしてもペンの頭が飛び出ることはない。そんな所も財布向きだ。

財布の折り目というのは、実はデットスペース。ペンをさしっ放しにしていてもお金の出し入れなどには全然影響がない。

■ 小さいけど書きやすい

いざ、書くとなればボディを引き伸ばすとペン先が出てくる。伸ばすと長さ8.4cmから一挙に10.7cmになるので一般的なペンのサイズよりは小さいながらもしっかり握れる。

■ しみじみありがたみを感じる瞬間

財布にこのペンを入れていて、良かった〜と感じる瞬間がある。それは海外に行く時の飛行機の中。到着地にそろそろ着陸する頃、キャビンアテンダントの方が現地の入国カードを配り始める。それを受け取り書こうとするが、ペンは鞄の中、その鞄は上の棚に入れてしまっている。キャビンアテンダントにペンを借りようと振り返るが、もう後ろの通路に行ってしまっている。そうだ、私の財布にはペンを入れているのだ！ということが私は幾度もあった。

■ ペンと付せん内蔵のIDカードホルダー

仕事場では、IDカードを首からさげることが多い。ペンを持たなくっちゃから解放されるもうひとつの方法として、そのIDカードホルダーにペンを忍ばせるという手もある。このゼブラ「ペモ アイディ」は、黒・赤のボールペンを内蔵している。

ペンはフラットで、裏面にスッキリと収納されている。使う時はスライドして出していく。

さらにIDカードホルダーをパカッと開くと中には付せんも入っている。急に上司から仕事を頼まれても、サッとメモがとれる。ペンと付せんを内蔵しているが、少し厚みがあるくらいでそれほど大げさではないのもいい。

ふだんの仕事や生活の中でもペンを持っていて良かったと感じる事は、きっと何度となくあるだろう。なんと言っても、今回ご紹介したやり方がいいのは、ペンを持っているということをすっかり忘れてしまうくらいに、あくまでも自然にペンを持てる事なのだ。

いつでもペンを持っているという安心感は心強い。

[ゼブラ　SLF1-mini 　各色　税込324円]
[ゼブラ　ペモ アイディ　各色　税込1,080円]

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記事配信日：2018/12/07