甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋（つちはし）が、その使い心地も含めてご紹介していきます。（毎月第二金曜日・第四金曜日配信）

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カレンダーは私たちにとって、予定管理の基本といっていい。

予定というものをはじめて意識したのは、子供の頃にリビングルームあたりに貼ってあったカレンダーだったという人は多いと思う。手帳を使い始めるよりずっと前に、カレンダーで心待ちにしていた遠足や誕生日などを指折り数えていたのではないだろうか。そのカレンダーをより使いやすくしたものが登場した。

■ 常に3ヶ月が見渡せる

カレンダーは基本、一ヵ月単位で見ていくものだ。これは3ヶ月が横一列に並んでいる。この3ヶ月というのが絶妙。私たちの普段の生活でもちょっと先の予定をチェックしたいという時は結構ある。3ヶ月というのがちょうどよい。それ以上先のことだとあまり現実感がない。このカレンダーなら、いちいちめくらずともパッと見て3ヶ月先が確認できる。しかも、全て同じ大きさなので大変見やすい。

3ヶ月分とは言え、幅が53.5cmと大きすぎず壁に掛けやすい。それでいてパッと見て3ヶ月全体がしっかりと視界に入る。

■ 毎月スライドしていく

ふつうのカレンダーは一ヵ月が終わると、切り取ったりめくったりしていく。しかし、この3ヶ月カレンダーは取り外して、左に移動していくのだ。

そのやり方が実にユニーク。カレンダーのページをとめている所がうまく出来ていて、ページを外したり、付けたりが自由自在。

リングが外れるのではなく、紙にT字状の切り込みが入っていて、それにより紙を破ることなくリングから外せ、そして好きな位置にとめられるのだ。

ひと月が終わったら、真ん中にある翌月ページを外して一番左に移し、さらに翌々月をひとつだけ左側にスライドさせていく。こうすると、常に当月が一番左にあり、その右隣に翌月、翌々月がくる。左はじのカレンダーで今月をチェックして、ちょっと右に視線をずらして先の予定を確認していく。ちなみに、過去のカレンダーは左側にたまっていくので、いざとなればめくっていけば振り返ることも可能だ。

■ カレンダーへの書き込みは鉛筆が○

壁に掛けたカレンダーに書くペンは、ボールペンは禁物というのはあまり知られていない。なぜかというと、ペン先が上を向いてしまうからだ。ペン先にインクが行きにくくなって、最悪の場合は書けなくなってしまうこともある。鉛筆ならインクを使わないので安心。ノックやキャップを開ける手間もない。我が家では、「ひっつき虫」というソフト粘着剤を使って壁に固定している。

カレンダーというものは、手帳と違って誰かと予定を共有することができる。このカレンダーならページをめくらずとも3ヶ月先までの予定を簡単にチェックできる。仕事場や自宅でも使いやすい。

同じイノベーターカレンダーには、こうした中央にリングがあり、めくっていくタイプもある。

こちらは、コンパクトなデスクカレンダー。

あなたの新しい一年間を一緒に作り出してくれるカレンダー、部屋にも自分にもしっくりとくるものを選んでみてはいかがだろうか。

[デザインフィル　イノベーターカレンダー 壁掛3ヶ月2019年　税込2,700円]
[イノベーターカレンダー 壁掛M 税込1,836円、壁掛L 2,052円]
[イノベーターカレンダー 卓上　税込1,080円]
[コクヨ　ひっつき虫　税込357円]

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記事配信日：2018/11/23