コトキジ KOTOKIJI

【連載】「文具は別腹」その87

注目 2023 ダイアリー 4選

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#文具は別腹 #雑貨モノ知り

甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋(つちはし)が、その使い心地も含めてご紹介していきます。(毎月第四金曜日配信)

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9月に入りロフトの店頭では2023年度版のダイアリー売場が展開され始めている。今年も様々なダイアリーが並び、どれにしようかと迷ってしまう方も多いのでは。今回は個人的に注目した4種類のダイアリーをピックアップしてじっくりと紹介してみたい。ダイアリー売場の歩き方の参考にしていただければと思う。

■ 予定プラスアルファが書きやすい「仕事まとめ」ダイゴー

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ダイゴーの新作ダイアリー「仕事まとめ」。とても自由度が高く、それでいて手帳紙面にはこう書けばいいんだとすんなり分かるレイアウトになっている。サイズはA5とB6。フォーマットはマンスリーとウィークリーの2種類がある。

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手にしてまず感じたのが、カバーが手帳と一体化されているところ。ソフトな表紙でページがめくりやすい。しかも後ろの内側にはポケットまで付いている。

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まずは、マンスリータイプから見ていきたい。イヤースケジュールから始まる。小さなカレンダーとその下に罫線がある。予定を見る、書くを分けて行える面白いレイアウトだ。

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そして、メインのマンスリーフォーマット(2022年12月〜2023年12月)。2.5mm方眼が全体に敷き詰められ、とてもゆったりとしている。日々の予定はもちろん余白もたっぷりとあるのでマンスリーでありながら盛りだくさんに書いていけそうだ。

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その後に続くノートがこれまたユニーク。1ページを2分割してあるフリーデイリーページ。日付、曜日を書き込み、加えて「to do」、「idea」、「log」、「meeting」、「memo」のチェック欄があり、自分が書いたメモに応じてカテゴリーを分けられようになっている。書いた内容によっては2項目チェックしてもいい。そのフリーデイリーが51ページある。1/2ページを1日ずつ使ったとして204日分。平日は年間で250日ほどある。平日毎日は書けないが必要な日だけ書くという使い方として割り切りたい。逆にもし必要なら1日で1ページまるまる書き込んでもいい自由さがある。

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次に「仕事まとめ」ウィークリータイプ。マンスリーに比べ少し厚くなっている。先ほどのイヤースケジュールの次にマンスリーページがある。こちらは1ページ1ヶ月。見開きで2ヶ月を俯瞰して眺められる。

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そして、メインのウィークリーフォーマット(2022年12月〜2023年12月)。こちらもゆったりと大らかに書き込めるレイアウトだ。いわゆる「レフト式」と呼ばれる左側に曜日が縦に並んでいる。ただ、この予定欄が半ページほどしかない。残りの半分は「to do」、「limit」、「log」、「memo」をチェックして書き込めるスペースがあり、右ページは全て2.5mm方眼ノートになっている。予定は少しでToDoやノートをたくさん使いたい方に最適なフォーマットと言える。さらに巻末にはフリーノートが13ページもある。

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こんな感じでノートスペースを日ごとに自由に区分けてして使うこともできる。

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ペンホルダーがないところが少々気になるが、使い方がイメージしやすいダイアリーだと感じた。

[isshoni. プラン+メモ マンスリー B6 各税込1,320円]
[isshoni. プラン+メモ マンスリー A5 各税込1,430円]
[isshoni. プラン+メモ ウィークリー B6 各税込1,760円]
[isshoni. プラン+メモ ウィークリー A5 各税込1,870円]

■ 優しさと実用さが共存した「SUNNY手帳」いろは出版

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ふんわりとしたカバーにくるまれた手帳。ゴムバンドがカバーに一体化されているのは、日々手帳を使っていく上でとてもありがたい。ここではウィークリーのB6サイズを取り上げる。このほかマンスリーやフリーダイアリーもある。

パラパラとページをめくるとグレーとイエローの配色がとても印象的だ。使われている書体も繊細で全体としてとても優しさに溢れている紙面レイアウト。この中に様々な実用的なフォーマットがとじ込まれている。

なるほどと思わず頷いてしまったのがしっかり書き込める年間カレンダー。各月の日付が縦に流れていく。それ自体はそんなに珍しくはない。これは各日に10マスのスペースがある。しっかり予定が書き込めるのはもちろん、マス目を活かして体調や気分などのトラッカー的にも使える。

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マンスリーページを挟んでメインのウィークリーフォーマット(2022年12月〜2023年12月)がある。基本はウィークリーバーチカル。ただ時間軸が一切ない。中央に半分に区切ることもできるイエローの目印があるだけ。ざっくりと予定を書き込める。罫線やマス目に左右されずにいつもの自分の文字の大きさで書いていける。その下は日々のToDoを書くのにちょうど良いスペース。そして下が2.5mm方眼ノート。特に日毎の区切りはないので書きたいだけ自由に使える。

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そして、それ以降続くノートもこのSUNNY手帳のもう一つの特徴と言える。ノートが141ページもある。はじめにインデックスページがあり、全ノートページにはページ番号が入っている。本格的なノートはこちらを使っていく訳だ。しかもインデックスをつけておけば情報も探しやすくなる。

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このノートページにはうっすらと右端に12個のインデックスがある。1ヶ月ごとやカテゴリーごとなどに使えそうだ。

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巻末にはやりたいこと、地図、本、作品、スポット、ショッピング、大切にしたいことなどの「MY WISH LIST」がある。

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[SUNNY手帳 ウィークリー B6 各税込3,300円]

■ ソフトリングが心地よい「Sooofaダイアリー」コクヨ

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すっかりリングノートの新定番となったソフトリングノート。そのシンプルスタイルの「Sooofa」にダイアリーが登場した。サイズはB6変形。ダイアリーのレイアウトはマンスリーのみとなっている。

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「変形」とあるのは幅がゆったりと書けるワイドサイズになっているため。マンスリーフォーマット(2022年12月〜2024年3月)は日々のマス目を大きく確保したレイアウト。マンスリーは記入スペースが少ないと敬遠してしまう人にもこれは心強い。ちょっとユニークなところは余白を右側に据えているところ。あくまでも予定がメインでメモはサブということだろうか。

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それ以降は4mm方眼ノートが125ページとたっぷりある。

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後ろのカバー内側には便利なポケットが付いている。ゴムバンドでとめる仕組みを活かして、ポケットの口が外側を向いている。出し入れがしやすそうだ。

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表紙にはペンの収まりが良いカットがさりげなくある。

ソフトリングの心地よいクッションを感じながらスケジュール管理ができる。

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[Sooofaダイアリー マンスリー 各税込1,540円]

■ 楽しみながら環境に配慮「ビソプラン エクオロジー ジーンズ&カカオ」クオバディス・ジャパン

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今回紹介する中で唯一の「日曜日はじまり」マンスリーである。最近はすっかり月曜日はじまりが多くなっているが、まだまだ日曜日はじまり派もいる。私もその一人だ。このダイアリーはカバーに環境を配慮された素材が使われている。ブルーはリサイクルされたデニム(デニム製品を製造する際に出る端材や使用済みデニム)50%と木質繊維50%を配合して作られている。さらっとした繊維を感じる触り心地がある。

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もう一つのベージュのカバーはカカオの殻(チョコレートを製造する際に出る処分されるカカオ豆の殻)70%と木質繊維30%を配合して作られている。こちらはデニムよりもザラザラとしていて、カカオの殻の小さな粒を感じる。

中のフォーマットは縦開きのマンスリー。実は私も以前愛用していた。これはコンパクトなサイズの割に1日の記入スペースがとても大きい特徴がある。日曜日の表記の仕方が色ではなくちょっと変わった形で表している。これが意外と分かりやすい。

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メモスペースは少ないが、右上にその月のポイントだけ書き込める欄がある。「Dominant(優先事項)」、「To contact」、「@」、「See・Do」が書き分けられる。このマンスリーページは2023年1月〜12月まで、ノートページはない。巻末には眺めるのが楽しくなる各種地図があるという潔い仕様。その分とてもスリムになっている。本文用紙も再生紙を使っていて環境に配慮した手帳になっている。

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[ビソプラン エクオロジー マンスリー B7 ジーンズ 税込1,650円]
[ビソプラン エクオロジー マンスリー B7 カカオ 税込1,650円]

■ 手帳に書いた情報が探しやすくなる「チラットINDEX」

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最後に手帳を便利に使えるツールを一つ紹介しておきたい。

色々な情報が日々書き込まれるダイアリー。予定からMTGメモやライフログなどなど。それらの情報を探しやすくするインデックス。デザインフィル「チラットINDEX」は文字どおりほんのわずかしか飛び出さない。それでいてPETフィルム製としっかりとしているので小さくとも指がかりは良い。貼るときに手帳の記入紙面を隠さない透明仕様にもなっている。グラデーションカラーで並べて貼るのも楽しい。

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今回紹介したもの以外にも様々なダイアリーがある。ここ数年は働き方や日々の過ごし方も大きく変わっている。日々を管理するダイアリーなので、これまでとは違うものを選んでみるのも良いかもしれない。

[チラットインデックス 各税込308円]

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記事配信日:2022/09/23

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