甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋（つちはし）が、その使い心地も含めてご紹介していきます。（毎月第四金曜日配信）

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最近いろんなところで目にする「サステナブル」。持続可能という意味で地球環境の持続可能性を考えた環境に配慮した商品・サービスに使われているようだ。最近は私もできるだけそうした環境に優しい商品を買ったり、サービスを使うようにしている。文具においてもその流れはどんどん盛り上がっている。しかも、最近は環境に優しいというだけでなく、ぜひ使ってみたいと思わせる魅力的なものが増えてきている。今回はそんな3つをピックアップしてみた。

■ 洗えるほど丈夫な紙アイテム

アトリエ包むのウォッシャブルペーパーのステーショナリーシリーズ。紙と言われてもにわかに信じがたい。手にするとちょっと革を思わせる表面が少しフサフサとした質感。ウォッシャブルということで洗うこともできるという。実際に洗うことはないだろうが、それだけ水に強いというのは安心である。厚みもそこそこあり頑丈そうだ。植物性原料のため、糸を解けば資源としてリサイクルできるという。

「書類ホルダーA4」は上質さがあり、見せたくない書類にいいと思う。右上コーナーにはストッパーがあり、書類が不意にすべり出ることも防いでくれる。

「立てるペンケース」はフラットな状態から底のマチを広げると安定して立てられる。ふっくらとするので中のペンも取り出しやすくなる。

「カードケース」はマチのないシンプルなつくり。自分の名刺、頂いた名刺を分けて入れられるポケットもちゃんとある。

それぞれキャメル・グレー・ブラウンの3色がある。使いこんでいくと、いい味が出てきそうな予感がする。使い込む楽しみも味わえる環境に優しいステーショナリーシリーズだ。
[アトリエ包む 書類ホルダーA4 各色 税込1,320円]
[アトリエ包む 立てられるペンケース 各色 税込1,540円]
[アトリエ包む カードケース 各色 税込1,320円]

■ シャープペン芯の補充が楽しみになる

シャープペン芯は中身を使い終わると、ケースは用済みとなってしまっていた。三菱鉛筆はその点に着目した。「シャープ替芯詰替用」はいかにも環境に良さそうなダンボール製。ダンボールは古紙利用率90％以上とすでに素材がリサイクルなものになっている。その中に詰替用のシャープ芯が入っている。この薄い中に4ケース分、つまり約160本ものシャープ替芯が入っている。この入り方が実に面白い。1〜4の数字がある。1のところを剥がすと段ボールの内側の波状の隙間にシャープ芯が収まっているのだ。そこから使っているケースに詰め替えればいい。

せっかくだからシャープ芯ケースもこだわりたいという方にはメタルケースも別売されている。こちらはすでに40本の芯が入っている。使い終わったら先ほどの段ボールの替芯から補充していくことができる。

[三菱鉛筆 ユニ詰替用 各種 税込880円]
[三菱鉛筆 ユニメタルケース 各種 税込1,650円]

■ 竹グリップのボールペン

竹は成長が早く豊富な資源である。その竹をペンのグリップに採用した三菱鉛筆の「ジェットストリーム 4＋1BAMBOO」。握ってみるとサラッとして気持ちいい。それでいてギュッと握ると指先にしっかりフィットする。意外とボールペンとの相性はいいようだ。竹という素材のためだろうか、ペン自体が軽量な印象もある。

爽やかな竹に合わせたボディカラーもとてもいい感じだ。私は淡いグリーンの「セージ」が気に入った。

三菱鉛筆ではすでに木製グリップのボールペンを展開してきている。「ピュアモルト」は何十年にもわたりウィスキー樽として使用されたオーク材がグリップに使われている。こちらは重厚感が楽しめるタイプだ。

[三菱鉛筆 ジェットストリーム 多機能ペン 4&1 BAMBOO 各色 税込2,200円]
[三菱鉛筆 ピュアモルト ジェットストリーム2＆1 多機能ペン 各色 税込1,100円]

日々手にする文具をこうしたサステナブルなものにすると、環境への配慮を気軽に、そして楽しく始められる。

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記事配信日：2023/07/28