コトキジ KOTOKIJI

【新連載】「文具は別腹」その1

あなたの糊人生がきっと変わる三角のり

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#文具は別腹 #雑貨モノ知り

ごはんをお腹いっぱい食べても甘い物はいくらでも入ってしまう「甘い物は別腹」。文具においても同じ事が言えます。昨日新しいペンを買ったばかりだというのに、文具売り場でペンと目が合ってしまい、ついつい買ってしまうということが皆さん、ありませんか?油断をすると文具はいくらでも買ってしまう魅力に溢れています。
本コラムでは、そんな別腹を刺激する文具を、ステーショナリー ディレクターとして文具を色々と見てきた私、土橋(つちはし)がご紹介していきます。(毎月第二金曜、第四金曜配信中)

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これまでの私の「糊人生」は一体なんだったんだろうか。

このスティック糊を見て、私は心の中でそうつぶやいた。遠い目をしつつ私の糊人生を振り返ると、こんな感じだった。幼稚園ででんぷん糊を指で塗ることからはじまり、小学校では液体のりでプリントを貼り、そして大人になってスティック糊を手にしていった。子供から大人になるにつれて、よりキッチリと糊を塗るという人生を私は送ってきた。この「デルタ」は、その「キッチリ塗る」ということが見るからにうまく出来そうなものだ。

■カド塗りが気持ちよくキマル

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ふだんの私の糊付けは、領収書や封筒など四角いところに塗ることばかりだ。なのに、私は何の疑いも持つことなく先端が丸いスティック糊を使ってきた。当然にカドの端までキッチリ塗れなかったり、勢い余ってカドをはみ出し机まで塗ってしまったりすることもあったり。

考えてみれば、四角いものを塗るのに丸だったことに無理があったのは明白である。これまでの糊人生をなんとボーッと生きてしまったことか・・・。
これは先端が三角をしたスティック糊である。

■実際に使ってみる

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プチッとキャップを外し、根元の黒いところをまったりとした重みを感じつつひねっていく。するとキレイに正三角形をしたスティック糊がぐんぐんとせり上がってくる。スティック糊は丸いものと思い込んできた私には実に新鮮に映る。

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おもむろにその三角の糊を紙のカドに合わせる。まるでパズルの最後のピースがピタリとはまった時のような心地よさに包まれる。そして塗っていく。カドはもちろん、紙の端っこまでしっかり塗られている感触があり気持ちいい。私の糊人生の新しい幕開けを感じさせる塗り心地だ。

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パッケージの説明によると、「三角のカドだけを使って細かいところも塗れる」とある。たしかにそれもできるだろうが、果たしてそれはいいことなのか。カドばかりを使ってしまうと、せっかくのカドがすり減って肝心のカド塗りが決まりづらくなって以前の糊人生に逆戻りしてしまいそうである。

私は、カドを不用意に減らしたりせず、カド塗りをじっくりと味わっていこうと思う。

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[セキセイ デルタ 三角のり スティックタイプ 税込162円]

※ご紹介した商品はロフト各店舗のほか、ネットストアで取扱いしています。
※取扱い内容は店舗により異なる場合がございます。詳しくはご希望の店舗までお問い合わせください。

記事配信日:2018/08/10

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