コトキジ KOTOKIJI

【連載】「文具は別腹」その6

小さいのにとても頼りになる ふせん

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#文具は別腹 #雑貨モノ知り

甘い物はいくらでも食べられるように、文具もいくらでも買ってしまう「文具は別腹」な方々。そんな皆さんの別腹を大いに刺激する文具コラム。ステーショナリー ディレクターとして色々な文具を見てきた私、土橋(つちはし)が、その使い心地も含めてご紹介していきます。(毎月第二金曜日・第四金曜日配信)

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ふせんには、大きく分けて2つの役割がある。

ひとつは、何かメッセージを書いて他の人や、はたまた数時間後の自分に伝えること。そしてもうひとつは、本や雑誌、資料などのここは重要という所に印をつけるインデックス。この2つだ。私はメッセージには正方形のちょっと大きなふせんをよく使っている。そしてインデックスの用途には、この小さなふせんをこよなく愛用している。この小ささが印をつけるインデックスにおいて大いに威力を発揮してくれる。

■ 貼った時の安定感が抜群

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この「ポストイット スリム見出し(ミニ)」のサイズは0.75cm×2.5cm。と言ってもイメージしづらいと思う。長さはおよそ指先の第一関節くらいだ。これが貼った時の安定感がすこぶるいいのだ。とは言っても強粘着ではなく、通常粘着。ではなぜいいのか。それはふせん全体における粘着面が広いからである。この小さいふせんが他のふせんに比べて粘着面積がとりわけ大きいという訳ではない。色々と調べてみてわかったのだが、3Mのポスト・イットは粘着面の奥行きの長さはどれもほぼ同じ。このミニふせんはとりわけ小さいので、結果として粘着面が広くなったという訳なのである。

これにより、資料などに貼った時の安定感がよい。

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斜線の部分が粘着面。全体のおよそ半分くらいある。

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■ ばらけにくい

ふせんを使っていて、こんなことはないだろうか。机の中やペンケースに入れていて、いざ使おうとした時に付せんが2つにばらけてしまうということが。これは少なからずショックを受ける。ばらけたふたつを手にどっちから使うべきかも悩ましい。

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このミニふせんは、まずばらけない。私はふだんペンケースにこのミニふせんを入れているが、これまでばらけたことがない。これも先ほどの全体の面積における粘着面の広さによるものなのだろう。

■ 遠慮なくたくさん貼れる

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本や雑誌の気になるところにふせんで印をつける時、あれもこれもとわんさとふせんを付けたいことがある。このミニふせんならたくさん貼っても、ふせん同士が重なりにくい。それに10束もセットされているので、もったいないなどという気持ちは消え失せ、思う存分貼っていける。

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ではいっちょ、このポスト・イット スリム見出しミニを使ってみようかという方のために予めひとつお伝えしておきたいことがある。真新しいこのふせんを手に取ると、一瞬戸惑いを感じると思う。それはどこから剥がせばいいのかわかりづらいことなのだ。ふせんの面より厚みの面の方が大きいのである。よくよく見れば黄色のバックシートがあるので、その反対側だということはすぐわかるのだが、これまでのふせん人生ではちょっと味わえない体験である。

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一束で100枚、それが10束もセットされている。あなたの「これは重要!」という気持ちを残らず、すくい上げてくれる頼もしいふせんである。

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[ 3M ポスト・イット スリム見出し ミニ 税込281円]

※ご紹介した商品はロフト各店舗のほか、ネットストアで取扱いしています。
※取扱い内容は店舗により異なる場合がございます。詳しくはご希望の店舗までお問い合わせください。

記事配信日:2018/10/26

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